第21話幽霊船の謎を追え!(後編)

 アオイ:幽霊船の調査に着手したヘルベルト帝国科学大臣、憂鬱太郎ゆううつたろうを筆頭とした調査チーム。その一行が船内に入りました。


 調査開始から1時間 魔界時間13:00 幽霊船船内


 ソナード博士:大臣閣下、ここまでの調査の経過からこの船はどうやら輸送船のようですね。


 太郎:そうだね、でも一介の輸送船にしちゃ『設備が充実し過ぎてる』


 ソナード博士:では『何か特別な物』を輸送していたと。


 太郎:この船の至る所に旧ジュエルスター王国王家の紋章がある。この事から考えられるのは?


 ソナード博士:王家専用の輸送船!


 太郎:ご名答♪


 別の調査隊を引き連れたサブマリオ博士が合流する


 サブマリオ博士:そちらはどうでしたか?


 太郎:ここまで見てきたところ王家の輸送船のようだよ。


 サブマリオ博士:やはりそうでしたか。実はこの奥に厳重に閉ざされた保管室があり、そこにも王家の紋章がありました。


 ソナード博士:セキュリティの方は?


 サブマリオ博士:しっかり生きてました。かなり旧式ではありますが、これがまた侮れなくって。近く事さえままなりません。


 太郎:これは先ずセキュリティを何とかしないとね。制御室に行こう。


『輸送船 中央制御室』


 太郎:さて、中央制御室の扉のパスワードは分かったけど。ここの操作権をどうしたもんかね〜。


 モニターに映るレイラ


 レイラ:ハッキング成功。そちらの女帝さんの依頼で助けに来たわよ♪


 太郎:魔界宇宙最強の天才ハッカーが手助けしてくれるのは心強い♪


 レイラ:『元』よ。じゃ、早速始めるわね♪


 中央制御室のシステムとリンクするレイラ


 レイラ:お待たせ!そっちの主導権はアンタ達のものよ♪


 太郎:ありがとう♪さて・・・


 特別保管区のセキュリティを解除する太郎


 太郎:さ、いくよ!


『船内特別保管区』


 太郎:さあ、鬼が出るか蛇が出るか、それともお宝か♪


 ソナード博士:私個人としては鬼も蛇も勘弁です。


 サブマリオ博士:では参りましょう大臣閣下!


『特別保管区内』


 ソナード博士:これは!なんと絢爛豪華けんらんごうかな宝石の数々!


 サブマリオ博士:これらはおそらく王家に献上される予定だったものだろう。


 保管区最奥に仰々しく飾られる一際目立つ宝石


 ソナード博士:こ、これは一体⁉︎


 太郎:さてね、迂闊に触れて何かあってはいけない。この船の主導権をこっちが握ったならこの船ごと本国に持ち帰って調べてみようか。


 サブマリオ博士:それが賢明ですね。


 イザベラと通信する太郎


 太郎:そういう事だ。


 イザベラ:分かったわ。そのまま帰ってきて。


 太郎:了解。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る