第17話紅城を捕縛せよ!
アオイ:4界宇宙大法廷で実刑判決が下った
魔界時間16:00 獣王界 ウォッチマン公爵家タイムベルト領 クロックロンド城
男性:そこだ!
初老の邪竜に切りかかる男性、それを余裕で受け止める
初老の邪竜:フンッ!
男性:クッ!駄目か。
初老の邪竜:ふむ、0.5秒も吾輩の刻を止められたか。後0.5秒止められたら危うかった♪腕を上げたな『アキト』
アキト:お褒めいただき光栄の極みですウォッチマン公!
アオイ:この方はアキト・
ジーク:それは其方の精進の賜物、『刻の黙示録』の所有者たる吾輩の刻を0.5秒止められたという事は500時間止められたという事。誇りにするが良い♪
アオイ:このお方こそ、邪竜ティアマット族の通称『時空枢機卿』の魔獣貴族ジーク・タイムベルト・フォン・ウォッチマン公爵様。時空警察長官も兼任しています。
ジーク:さてアキトよ、其方に任務を命じたい。
アキト:はい!
ジーク:先程閻魔庁より無間地獄へ護送中のドラゴニックマフィア赤月組の若頭が逃走し、その身柄拘束の要請があった。
アキト:時空警察に要請という事は・・・
ジーク:時を超えて逃走している。
アキト:場所は?
ジーク:今から1500年前の旧フォーチュンネスト公国だ。奴はどうやら『目的があって』そこに逃走したようだ。
アキト:それは?
ジーク:現在はヘルベルト帝国領となっている
アキト:それを奪った可能性があると?
ジーク:左様、クロノタイトはこの刻の黙示録の力の宿った宝石。同時にヴァルキリー生産に最重要の材料でもある。幻龍会過激派はどうやら4界宇宙国際協定法で禁じられているヴァルキリーを密かに密造しようと暗躍しているのだ。
アキト:高純度原石行方不明の謎を解明し、逃走した紅城を含む赤月組の残党逮捕が俺の任務というわけですね?
ジーク:流石はアキト、理解が早くて助かる♪やってくれるな?
アキト:ハッ!
『時空警察内 タイムゲート司令室』
オペレーターA:君葉刑事、タイムゲートスタンバイ完了!
オペレーターB:タイムゲート展開、時空間サーチ開始!
オペレーターC:時空間内の時空震反応なし、時空嵐の反応もありません!
オペレーターD:座標照準計測開始!転送先を1500年前の魔界宇宙歴3999億9999万8500年の旧フォーチュンネスト公国刻醒鉱山前に固定!
『タイムゲート』
オペレーターA:君葉刑事、間も無くタイムワープを開始します。準備はよろしいですか?
アキト:ああ、問題無い♪
1500年前にタイムワープするアキト
ジーク:健闘を祈るぞ。
メイド:旦那様!お嬢様を見ませんでしたか!
ジーク:カローネ?見てな・・・まさか!あんの馬鹿娘がーーーーー!
『1500年前旧フォーチュンネスト公国 刻醒鉱山前』
アキト:この近くに奴等のアジトが・・・・ん?
ポケットから謎のカプセルを取り出すアキト、次の瞬間カプセルの中から1人の女性が飛び出してくる
カローネ:う〜ん!やっと出られた〜♪
アキト:カ、カローネ様⁉︎
宙に浮いたモニターび映るジーク
ジーク:カローネ!お前はまた!
カローネ:良いじゃんか親父、龍神族のヤーさんぶっ飛ばすなら人手は多い方が良いだろ♪
ジーク:お前という奴は、次期公爵令嬢という自覚は無いのか!
カローネ:うっさいな、ダンスやテーブルマナー勉強するより剣振り回してた方がよっぽど楽しいっての♪
ジーク:亡きシャルロッテが見たら泣くぞ。
カローネ:ちょ!母さんの名を出すのは卑怯だろうが!
ジーク:やかましい!今からこっちに戻す!
オペレーターA:畏れながら長官、今戻したら君葉刑事が戻って来られなくなってしまいます。君葉刑事は100年までしか時間移動出来ません。
カローネ:だっそうだ♪
ジーク:ぐぬぬ〜!アキト、そこの馬鹿娘をくれぐれも頼む!
アキト:はい。
通信を切るジーク
カローネ:さ、行こうぜアキト♪
アキト:あ、お待ちくださいカローネ様!
刻醒鉱山山頂部 赤月組隠しアジト
アキト:さて、どこから侵入するかですね・・・・ん?カローネ様?
赤月組構成員:なんだこのアマ!
アキト:カ、カローネ様!
カローネ:面倒だ、雑魚は全員出て来やがれ!
時を止めようとする前に全滅させるカローネ
アキト:カローネ様!なんて無茶を。
背後から斬りかかる紅城
紅城:死ねやーーーーー!
カローネ:うお!
アキト:刻の黙示録を持つ公爵様の血を引くカローネ様の刻を止めた⁉︎
紅城:クソッ!流石はウォッチマン公爵の娘だ。そう長くは刻を止められなかったか。
瞬時にカローネの前に立つアキト
アキト:カローネ様、コイツは一筋縄ではいかないようです。
紅城の手を指すアキト
カローネ:成る程な、14天界王のクロノス様の城から盗まれた秘宝『刻封じの宝玉』か。通りでアタシの刻を止められるわけだ。
アキト:カローネ様、龍神族と邪竜族の貴女では相性が悪すぎます。ここはお任せを。
カローネ:それが良さそうだ。
対峙するアキトと紅城
アキト:(刻封じの宝玉を使われる前に刻を止める)
紅城:(フンッ!ただの人間ならコイツを使うまでもないだろ・・・)
先手を取って刻を止めるアキトすかさず背後から斬りかかる。その瞬間刻封じの宝玉が発動し、避ける紅城
紅城:あっぶね!テメェ、刻を止められるのか⁉︎なら容赦無しだ!
刻を止め姿を消す紅城
アキト:刻を止めて移動したか。
静かに目を閉じ気配を察知し紅城の銃が放った銃弾を避ける
紅城:な⁉︎
避けた瞬間刻を止め背後に回って銃を撃つ再び刻封じの宝玉が輝き瞬時に避け銃口を向ける紅城
紅城:残念だっ・・・・いない⁉︎
背後から斬りかかるアカギ
アカギ:そっちはフェイクだ♪
避けた瞬間に紅城手から刻封じの宝玉が離れすかさず奪うカローネ
カローネ:これでチェックメイトだな♪
紅城:クソが!
紅城を取り押さえ手錠をかけるアキト
アキト:幻龍会傘下赤月組若頭、紅城雅人。時空侵犯、歴史改ざん並びにクロノタイト原石窃盗の現行犯で逮捕する!
現代に帰る2人
ジーク:ご苦労だったなアキト♪
アキト:過激派の手に渡る前に確保出来て良かったです♪
2人が話してる隙に逃げようとするカローネ
執事:逃がしませんよお嬢様♪
カローネ:あぅ。
ジーク:お前は後でたっぷり説教だ。
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