第18話サイバーインポッシブル(輝石の帝国編)

 アオイ:魔界宇宙に点在する4つのアクセスタワーの内2カ国を解放し、残り2カ国でパレス・オブ・コネクターへ突入出来ます。え?あの4柱の方々ですか?サイエント共和国で解放待ちです。


 魔界時間13:00 帝都ジュエルロード 最東端アクセスタワーメインゲート前


 エリ:さ・・・・寒い。


 イザベラ:この塔の影響のようね。貴女達は大丈夫?


 雛:ウチはへいきどしゅえ〜♪じ〜じからもろたこのふくがぬくいどしゅえ〜♡


 リタ:リタもへいき、リタさむいトコでうまれたから♪それにリタももらったからあったかい♡


 太郎:どうやら我が国の気象管理衛星とも繋がっている影響のようだね。心を閉ざしてるからそれに反応して吹雪いてる・・・か。


 リタ:ココロつめたいの?


 雛:ほな、あっためたったらええねん♪


 リタ:そうだね♪


 最上階


 黒峰組構成員:あ、あああ、兄貴!さ、さささ、寒いですぜ!


 青凪:なぁに情けねぇ事言ってやがる!こんなの寒い内にはいるかよ!


 アオイ:この方は黒峰組幹部の青凪隆あおなぎりゅうさん。氷の龍神族です。


 黒峰組構成員:兄貴は氷の龍神族だから良いけど、お、俺らは只の龍神族ですぜ・・・ハックショイ!


 同時刻 アクセスタワー電脳世界


 ジュン:ここで1発キメればあと一息だぜ剣さん♪


 剣山:ですな!


 シンヤ:ジュンさん、剣山さん!超空間ソナーに反応あり!間も無く浮上します!


 ジュン:来たか!


 剣山:こちらも準備万端ですぞ!


 シンヤ:・・・・・・・来ます!


 電脳世界の海から浮上するサイバーダイヴ


 剣山:サイバーダイヴは学習すると聞きます。ならば同じ手はそう何度も効かないでしょう・・・・ならば・・・


 手を天に向け挙げた瞬間サイバーダイヴの頭上に魔法陣が広がる


 剣山:トールよ出でて鉄槌を下せ!


 魔方陣より現れハンマーでサイバーダイヴの脳天を打ち付ける


 ダイヴ:⁉︎


 剣山:今です!


 シンヤ:ワイヤーフック射出!電気ショッカー作動!


 電撃を受けぐったりするサイバーダイヴ


 ディアナ:よし!電磁ネット展開!


 目を覚まし電磁ネットを避けて追い込まれると思いきや・・・


 ジュン:な⁉︎


 ディアナ:そんな!電磁ネットを削除デリートした⁉︎


 剣山:このままでは逃げられますぞ!


 少女の声:お困りのようだね♪


 ジュン:誰だ?


 ネネ:困った時に何処にでも現れるディメスティア帝国の女帝ネネったぁ、アタシの事だ♪


 画面に映る雫


 雫:お前の履歴にエロサイトが見付かったんだが?まさかお前、エロサイトに行く途中カオスバグマに邪魔されてたまたまそこに出てきたっていうんじゃないだろうな?


 ネネ:ナ、ナンノコトカシラ〜?


 ジュン:で?この状況打開してくれんのか?


 ネネ:おうよ!来い、ウサ公!


 空間を割って入るフルムーンラビッツ


 ラビッツ:誰がウサ公できゅか!


 ネネ:あの魚を予定通りの海域に飛ばしてくんない?


 ラビッツ:お断りだっきゅ!誰がお前の言う事なんて聞くっきゅか!


 ネネ:そんな事言って良いのかなぁ〜『グラビトンキャロット』要らないんだぁ〜♪


 ラビッツ:むきゅ!グ、グラビトンキャロット⁉︎ホントっきゅ?あるのかきゅ?


 グラビトンキャロットを頭上に転移させるネネ


 ネネ:ほ〜れほれ♪


 ラビッツ:うおー!ま、まさしくグラビトンキャロットっきゅー!


 ネネ:これ欲しかったら何したら良いか分かるな?


 ラビッツ:ぐぬぬ〜!や、約束できゅよ!


 ネネ:さっさとやれ〜。


 現実世界 塔最上階


 青凪:あん?入り口に居ね?


 イザベラ:ここよ♪


 青凪:うお!い、いつに間に⁉︎


 イザベラ:貴方達がここを占拠する前から情報を握っていてね。秘密裏に魔界宇宙中央政府に許可もらって『隠し転移ゲート』を設置してたのよ♪


 青凪:うおーーーー!聞いてねぇぞ・・・あ?ガキ共が居ねえ?


 イザベラ:あの子達は『別の場所』に設置しておいたわ。貴方なら想像つくんじゃない?


 青凪:俺が想像つくって・・・・


 背後のコアシステムの部屋を振り返る青凪


 青凪:ま・・・まさか⁉︎


 イザベラ:そのまさかよ♪


 手を挙げた瞬間周囲に5万柱の黒峰組構成員の3倍の雪女族の特殊部隊で囲む


 青凪:な⁉︎


 イザベラ:そちらの構成員は只の龍神族、対してこっちは極寒で本領を発揮する雪女族。マイナス10万度のこの場所で果たしてどっちが有利かしらね♪


 青凪:クソがーーー!


 一方・・・


 コアシステム:・・・・・・誰?


 リタ:リタだよ〜♪


 雛:おばんどしゅ〜。ヒナどしゅえ〜♪


 コアシステム:何しに来たの?ここは寒いわ、帰りなさい。


 リタ:おねえちゃん、リタたちおねえちゃんとおはなししたいの。


 コアシステム:私と?


 雛:そうどしゅ♪


 コアシステム:何を話すの?私には話す事なんてないわ。


 ポシェットから一輪の花を出すリタ


 リタ:いまおそとはね〜、こんなおはながい〜っぱいさいてるんだよ〜♪


 コアシステム:・・・・・・・・・


 リタと雛の脳内をスキャンするコアシステム


 コアシステム:これが・・・今の魔界?あの死地だった魔界が4000億年でこんなにも!


 リタ:はるはおはながいっぱいさいて♪


 雛:なつはあちゅいどしゅけど、おみずがきもちよくって♪


 リタ:あきはまっかなもみじがきれ〜で♪


 雛:ふゆはゆきがまっしろできれいどしゅえ〜♡


 コアシステム:私もこの目で見てみたい・・・でも私にはもう身体が無い。


 雛:ならつくったらええねん。


 モニターに映る祐


 祐:それは出来ないんだ。ヴァルキリーを造るのは法で禁止されている。


 リタ:なら『ざいりょうがちがう』ならいいの?


 祐&コアシステム:⁉︎


 祐:そうか、その手があった!法で禁じられてるヴァルキリーの素材で造るのは違法だが、『ヴァルキリーの素材を一切使わない』なら全く法に触れない!何でこんな単純な事に気付かなかったんだ!


 コアシステム:私に・・・身体が・・・


 リタ:そうだよ、いっしょにおそとにいけるんだよ♪


 祐:直ちに科学省直轄工場に緊急通達!各アクセスタワーのボディ生産を開始せよ!


 コアシステム:・・・・ありがとう!


 コアシステムの前に大きな鱗が現れる


 祐:その鱗でカオスバグマを殲滅出来る!それでウイルスバスターシステムを構築して拡散するんだ!


 コアシステム:ウイルスバスターシステム構築完了。これより拡散を開始します。


 10分後・・・


 コアシステム:カオスバグマの殲滅を確認。これよりこの塔の操作全権をリタ・ヌルマユ嬢と雛・京都嬢へ完全移行します。


 青凪:クソッタレ!ここまでか!


 アクセスタワーから撤退する黒峰組


 イザベラ:これでこの塔も解放出来たわね♪


 一方 カントリア王国 ジビキ海峡


 ダイク:遅いな・・・


 雷蔵:お!来たようですぞ♪


 ダイク:さあ!1発派手に頼むぜ雷さん♪


 雷蔵:ホイきた♪


 電脳空世界から飛び出してくるサイバーダイヴ


 ダイヴ:そんなバカな!ここは現実世界だと⁉︎


 雷蔵:喰らえ〜!


 雷蔵の雷撃が直撃する、そして鱗の色が水色に変化して再び電脳世界へ逃げ込む


 ダイク:次で最後だぜ皆んな!


『魔王少女物語後編』へ続く・・・
























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