第13話この国に足りぬもの
アオイ:アクガリタル国、ムネミツ皇国そしてこのヘルベルト帝国の急務となっていたライフライン系の省庁の閣僚人事。前回ようやく1人の大臣が入閣しましたけど・・・まだまだ問題山積のようです。
魔界時間14:00 帝都ジュエルロード 厚生省大臣執務室
マーサ:う〜ん・・・足りないわね。
秘書:病院の数ですか?
マーサ:それもあるけど、この国のエネルギー事情ね。聞けば発電施設はあるけど、次元エネルギー産業大臣が空席だからマトモに機能してないのよね。
秘書:そうなれば当然、維持に必要なエネルギー供給も不安定になりますね。
マーサ:それでも女帝陛下1人で各省庁を運営していけてるっていうのが驚きだったし凄いなとは思うわ。
秘書:1日でも早く女帝陛下への負担軽減が急務ですね。
マーサ:魔王秘書のアサギさんから貰ったこのゴブリアス皇帝からのリストの人達を私からも呼びかけてみないとね。
秘書:最優先は・・・次元エネルギー産業大臣と公安大臣の2人ですね。
マーサ:そうね、国の生命線であるエネルギーと治安は何よりも優先させないとね。それはそうと、病院の建設の方は進んでる?
秘書:はい、次々と完成しつつあります♪
マーサ:いくら医者の数が充実してても肝心の病院がなければ意味がないしね。
秘書:各都市、村の仮説施設での診療を余儀なくされてる状態ですし。
辺りを見回すマーサ
秘書:どうしました?
マーサ:あ〜・・・・何か誰かに見られてる気がして。
秘書:そうですか?気の所為では?
マーサ:そう・・・よね。
軽く揺れる
秘書:最近多いですよね。
マーサ:なんでも今まで眠ってた巨獣が目覚め始めてるらしいわねぇ。
秘書:あ、そういえば巨獣じゃないですけど。足りないものといえば、女帝陛下ってまだ魔王具持ってないですよね?
マーサ:それについてはちょっと気になる話を聞いてね。この間診療所の建設現場の村を視察に行った時の話なんだけど。
秘書:それは?
マーサ:その村を統治しているブラッパール男爵家が管理している『
秘書:でも前の旧フォーチュンネスト公国の魔王様って魔界宇宙一の占い師ですよね?水晶とかならまだしも、何で魔王具が軍配なんですか?
マーサ:さあ?兎に角忘れないうちに女帝陛下に報告しておこうと思うの。
秘書:それが良いですね。
黒衣の妖狐族:・・・・・・・・
宮殿 女帝執務室
スピーカーの声:それが良いですね。
イザベラ:輝石の軍配・・・ねぇ。貴重な情報有り難う♪
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