第12話宝石の国の厚生大臣

 アオイ:採掘技術超大国ゴブリアス帝国のゴブリアス皇帝が推薦する5人の閣僚候補。その1人がヘルベルト帝国に来たようです。


 魔界時間10:00 魔界宇宙中枢帝王都サタンヘイルダム 学術エリア


『リバイアス国際医科大学附属病院』


 看護婦:・・・い・・・先生・・・ヴァレンタイン先生!


 マーサ:え?


 看護婦:どしたのですか?何か考え事ですか?


 マーサ:ええ、これを読み返していたの。


 アオイ:この方は魔界宇宙3大学府の1つリバイアス国際医科大学附属病院の医師でマーサ・ヴァレンタインさん。種族はヴァンパイア族です。


 看護婦:これは・・・ゴブリアス皇帝からの親書ですか。


 マーサ:そう、以前お忍びでサタンヘイルダムに来られた時に皇帝陛下が倒れた事があったでしょう?


 看護婦:ええ。


 マーサ:その時お礼をさせてほしいと言った皇帝陛下に医療系の法に携わる仕事がしたいと言ったら約束を守ってこうしてヘルベルト帝国を紹介してくれたの。


 看護婦:ですがこの国、最近建国したばかりの新興国家。何もそんな所より先生なら引く手数多の選り取り見取りでしょうに。


 マーサ:『完成された国』なんてつまらないでしょう?どうせなら生まれたばかりの国を我が子を育てる想いで育てていく方がやり甲斐があるわ♪


 看護婦:まぁ、先生がそういうなら・・・


 マーサ:既にリバイアス国際医科大学学長のウォルター・リバイアス公爵閣下には辞職願いを出して了承を得ているわ。後は明日ヘルベルト帝国に向けて出国するだけよ♪


 翌日サタンヘイルダム次元国際空港


 看護婦:先生、お気をつけて♪


 マーサ:ええ。貴女も時々遊びに来てね♪


 13時間後 帝都ジュエルロード 宮殿謁見の間


 マーサ:この度は私めを厚生大臣に任命して頂き有難う御座いました♪


 イザベラ:貴女の豊富な医療とそれに関する法の知識に加えて過去の功績、そしてゴブリアス皇帝の推薦の内容を考慮した上での事ですよ♪


 カグヤ:それにその瞳に濁りない澄んでいるのが私も気に入った♪


 マーサ:(妖怪軍師で有名な九尾の狐の女帝陛下に元月光の女神、かの『かぐや姫』のカグヤ宰相。そして人間の元錬金術師、それに・・・)


 アサギとエリを見るマーサ


 マーサ:(あの魔王秘書の2人は魔界宇宙貴族4大公の酒呑様の妹君と魁桜国かいおうこく魔王、揚羽天皇あげはてんのうの姉君。凄い面子が揃ってるものだわ)


 アサギ&エリ:?


 イザベラ:マーサさん?


 マーサ:あ、失礼しました!このマーサ・ヴァレンタイン。この国の医療をより良くするため『多くの民のため』に尽くします♪


 イザベラ:私のためではなく民のためというのが凄く気に入ったわ♡


 カグヤ:私もだ♪


 アサギ:そうですね♪


 エリ:これでこの国のライフラインを司る閣僚が1人ですね♪


 太郎:そうだな♪


 イザベラ:改めてよろしくね♪


 マーサ:はい!

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