第5話刻渡りの輝石
アオイ:ヘルベルト帝国には古今東西あらゆる宝石の鉱脈がありますが、中でも一際珍しい鉱脈のある鉱山。その宝石は別名『刻渡りの輝石』と呼ばれているものです。
魔界時間11:00 帝都ジュエルロード 宮殿
アサギ:エ〜リちゃん♪
エリ:な、なんでしょう!
アサギ:どうしたの?
エリ:い、いえ何でもありません。
アサギ:私に何か言う事ない?
物凄く動揺するエリ
エリ:べ、べべべ別にあ、ありませんが!
アサギ:た・と・え・ば〜、私のオヤツのクッキーつまみ食いしたとか♪
エリ:え?あ、あ〜、すみません。
アサギ:良いよ、正直に言ってくれたら♪
エリ:は、はい。
エリの耳元で囁くアサギ
アサギ:今、私の正体を知った事じゃなかったって安心してるでしょう♪
エリ:そ、それは!
アサギ:別に他の人に言いさえしなきゃ何もしないから。た・だ・し、喋ったらたとえ4大公の妹君でも容赦しないからね♡
エリ:ど、どどどどうしてそれを⁉︎
アサギ:これだけは覚えといて、私を敵に回すと寿命縮むって事を♪
エリ:き、肝に命じておきます!
カグヤ:こんなところにいたのか。イザベラが探してたぞ。
アサギ:すみません、今行きます!
女帝執務室
アサギ:お待たせしました!
エリ:ご用件とは?
イザベラ:貴女達は『クロノタイト』という宝石を知ってるかしら?
アサギ:えっと、
エリ:現在、過去、未来と行き先が変わるという不思議な宝石ですよね?
イザベラ:2人共正解♪この国にしかないこの国固有の宝石。時空警察が主な取引先よ。
アサギ:最高純度にもなると歳をとらせる事も、逆に若返らせる事も出来るんですよね?
イザベラ:そうね、だから悪用されないように厳重に管理する必要があるの。
エリ:女帝直々の管轄にするという事ですか?
イザベラ:そう、そこで先ずは現地に赴きどうやって盗掘から守るかを考えましょう。
アサギ&エリ:はい。
イザベラ:既に太郎が調査チームを編成して向かっているから私達も行きましょう♪
2時間後クロック山麓
太郎:来たか。
イザベラ:どうかしら、進捗は?
太郎:正直驚いている。莫大な量の時空エネルギーだよ。ほんの少しバランスを崩せば時空震が起きてもおかしくない状況だ。
イザベラ:知る知らない云々以前にもし盗掘でもしたら辺り一面大惨事ね。
太郎:超災害クラスのな。
イザベラ:後はこれをどう保護しつつ採掘するか・・・ね。
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