第4話エリとアサギ
アオイ:魔王秘書が複数いるのは何も不思議な事ではございません。シーラント諸島連合国で雇ったエリさんの事どうやらアサギさんは知らなかったようですね。
魔界時間10:00 帝都ジュエルロード 宮殿通路
アサギ:・・・・・・・
エリ:・・・・・・・・
アサギ:えっと・・・誰?
エリ:お初にお目にかかります先輩、私はイザベラ女帝陛下に第2秘書としてお仕えする事になったエリと申します。故あって苗字を詮索するのはご遠慮ください。
アオイ:この方はエリさん、フルネームはエリ・酒呑さん。彼女こそ魔界宇宙貴族4大公の1人にして地獄界貴族筆頭、
アサギ:え?第2秘書?え?
エリ:先に女帝陛下にお仕えする貴女の下に付き従う所存、どうかご指導ご鞭撻のほどを。
アサギ:べ、別に最初にお仕えしているだけでそんな大層なものじゃないよ。
エリ:いえ。貴女がどのような仕事ぶりをしているか陰ながら見ておりましたが、女帝陛下が命じられる前に動くその手腕に感服しました!
アサギ:そ、そんな。私は女帝陛下のように先を読む事が出来ないけど、女帝陛下が何したいかがなんとなく分かるだけだよ。
エリ:それが凄いのです!それは先輩の才能ですよ♪
アサギ:そ、そうかなぁ♪
エリ:それはそうと先輩、アクガリタル国に新たな魔王秘書が来たという情報を得たのですが。
アサギ:誰?
エリ:ユージン・ベリアルです。
アサギ:ユージン・ベリアル、私の記憶が確かならベリアル公爵家一門の末端にあたるベリアル男爵家の末娘だったような。てかエリちゃんそんな情報どこから?あ、私より大分年上なのにエリちゃんはおかしいかな?
エリ:いえ、貴女は私の先輩なのでそれは構いませんが、今はまだ『然るべきところ』とだけしか言えません。先輩こそそんな情報どこで?
アサギ:えっへへ〜、私もひ・み・つ
エリ:お互い様ですね♪
アサギ:そうだね〜♪
1時間後・・・
アサギ:『
黒装束の女:ええ、どうやら揚羽天皇の勅命とか。
アサギ:『あの子』も余計な事しかしないんだから。
黒装束の女:私は姉君である貴女がどうして天皇に即位出来なかったのか悔しくてなりません!
アサギ:もう済んだ事だよ。それよりあの子、天皇に即位してからやりたい放題だねこれはお仕置きが必要かなぁ。
物陰からその様子を伺うエリ
エリ:(先輩が、魁桜国魔王、揚羽天皇の姉君⁉︎)
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