第3話採掘皇帝ゴブリアス

 アオイ:鉱物資源を多く保有する国はいくつかあり、中には採掘技術に特化した国もあります。今回ヘルベルト帝国に挑もうとしてる国こそ魔界屈指の採掘技術を持つ国です。


 魔界時間14:00 帝都ジュエルロード 宮殿 女帝執務室


 イザベラ:ゴブリアス帝国?


 カグヤ:オーク族で構成された国が農林水産超大国カントリア王国なら、魔界宇宙一の採掘技術を誇るのがゴブリン族で構成されたゴブリアス帝国だ。


 イザベラ:最初に狙う国に推薦したいって事かしら?


 カグヤ:フッ、お見通しか♪この国にとって常に最先端の採掘技術を持つゴブリアス帝国の採掘技術は欲しいところだ。


 イザベラ:確かに、我が国の採掘技術では不可能な宝石鉱山もある。


 メイド:女帝陛下、ゴブリアス皇帝陛下がお話があると申しておりますが如何なさいましょう?


 イザベラ:噂をすれば・・・ね。良いわ、繋いでちょうだい♪


 メイド:承知しました。


 ヴィクターに切り替わる


 ヴィクター:お初にお目にかかるでゴブ。余がゴブリアス帝国皇帝、ヴィクター・ゴブリアス18世である!


 イザベラ:これはご丁寧に。ヘルベルト帝国女帝、イザベラ・ヘルベルトです。


 ヴィクター:さて、聞けば貴国は国土争奪戦争に参戦出来る条件を満たしてないというではないでゴブ。余は貴国にある『ダークマター鉱山』が欲しい!そこで貴国の国土争奪戦争参戦基準の条件である『5人の閣僚候補』の情報を提供しようではないか。最新鋭の高次元掘削機1000台付けて♪


 イザベラ:それは嬉しい申し出ですが、ダークマター鉱山入手のためにしては破格の好条件にみえますが、狙いは『それだけではない』でしょう?


 ヴィクター:うお!お見通しであったでゴブか。うぬぅ・・・


 小声で話すヴィクター


 ヴィクター:お恥ずかしながら、もうすぐ最愛の皇妃との結婚記念日が近付いていてな。魔界宇宙広しといえど彼女の誕生石が貴国にしかないのでゴブ。


 イザベラ:ではこうしましょう、シルフィード王国が国土争奪戦争対戦国と仮同盟を先に結ぶのですが、こちらも仮同盟を結び。その友好の証にその誕生石を送るというのは♪


 ヴィクター:ほほぅ、闘わずして勝利を確信しておるでゴブか。意気や良し!その申し出有り難くお受けしよう♪


 イザベラ:では5人の閣僚候補の情報は仮同盟の友好の証としてお受けいましょう♪


 ヴィクター:交渉成立でゴブな♪


 イザベラ:条件を満たし、貴国と対戦出来る日を心待ちにしております♪


 ヴィクター:うむ♪


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