第2話妖怪軍師と今孔明
アオイ:人間の皆さんは『
魔界時間10:00 帝都ジュエルロード 宮殿 女帝執務室
イザベラ:そう・・・やっぱり仕掛けてきたわね。多分シルフィード王国の蜃気楼衆がいる筈だから見つけ次第協力してあげて・・・そう、頼んだわよ♪
カグヤ:
イザベラ:ええ、この分だと『予定通り』蜃気楼衆と接触できそうよ♪
太郎:イザベラ、観測所から妙な報告がきてる。
イザベラ:妙な報告?
太郎:時空間と次元空間の裂け目が同時に開いたそうだ。
カグヤ:場所は?
太郎:『ダイヤモンズ山脈』だそうだ。
イザベラ:ダイヤモンズ山脈かぁ、厄介な所に開いてるわね。
アサギ:厄介な所?
太郎:ああ、君は知らないか。私も軽く文献を調べた程度だから詳しくはわからないが、あそこには大昔からこの地に伝承として残ってる巨獣『シャンデルギドラ』が眠っているとある。
アサギ:シャンデルギドラ?
太郎:シャンデルギドラ、ヒュドラ科ヒュドラ目バジリスク亜種の三つ首竜だ。
アサギ:何でバジリスク亜種なんですか?
太郎:バジリスクは石化能力があるだろう?
アサギ:はい。
太郎:シャンデルギドラはヒュドラ種でありながらバジリスクの能力も持っているんだよ。ただ、シャンデルギドラは石ではなく宝石に変える。
アサギ:宝石ですか⁉︎
太郎:シャンデルギドラはその能力で枯渇した宝石鉱山の鉱脈を復活させる事が出来る。宝石の国である我が国にとって確実に契約したい巨獣だ。
イザベラ:どうやらその空間の裂け目は巣のすぐ近くにあるらしいの。
太郎:彼は冬眠中に起こされるとかなり機嫌が悪くなる。まぁ、身体が大き過ぎて空間の裂け目が開いた事自体に気付いていないようだが。なにせ体長9000万㎢あるからな。
アサギ:きゅ、9000万㎢⁉︎
カグヤ:巨獣自体『生ける大陸』っていうくらい平均体長が大きいからな。
イザベラ:出てきたのは生物?
太郎:観測所からの情報によると知的生命体の反応だそうだよ。
イザベラ:ともあれシャンデルギドラを刺激する前に連れてこないと。
1時間後・・・
銀髪の女性:ほぅ、山が動いている・・・いや、これは・・・大蛇か?
イザベラ:突然ごめんなさい、ここは危ないわ。彼を刺激しないよう私と一緒に来てくれない?私は性はヘルベルト、名はイザベラ。この国の魔王よ。
銀髪の女性:ほほぅ、かくも見目麗しい魔王もいたもんだ♪名乗ったのであればこちらも名乗らねば無礼というもの。私は『
イザベラ:それに関しては原因を知ってる。
説明するイザベラ
半兵衛:成る程、女性の身体は私とは異なる世界の自分という事か。この身体は病に侵されていないらしい。それどころかかなりの武人と見受ける。軍師としての知恵のある魂と武に長けたこの身体、これなら秀吉様の助けになれたものを。それは叶わぬ・・・か。
イザベラ:そのまま元の時代に帰れば歴史を歪める。それを知って言ってるの?
半兵衛:なんとなく察しただけだ。
イザベラ:元の時代に帰れるまでこの国に居てくれない?
半兵衛:そうだな、世話になる♪
イザベラ:じゃ、決まりね♪
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