ツアー?
「ようこそ。九次元を体験するツアーへ。」
と書いてあった。僕の頭の中には、?がたくさん浮かんだ。
「九次元?」
意味なんてわかるわけなかった。現に今いるところはさっきまで僕がいた三次元の世界と変わりがないからだ。
「あなたには、縦、横、高さ以外の6っつの次元を探してもらいます。探し終えない限りこの世界から出られません。と言うより、探している経過で出かたがわかってきます。それでは頑張って。」
「は? 調子乗ってんのかオラァ...」
そんな風に言ってみたが何も返事はない。我に帰ってそうだ誰もいないんだった。と思った。しばらく歩いてみることにした。
なん時間歩いただろうか。だんだんとあたりは都会になってきた。だけどなんか見覚えがある。
「あれっ?」
声を上げた。僕が住んでいる町だ。とりあえず自分がいそうな病院に行ってみた。するとそこには、僕と那美が同じ病室で寝ていた。声をかけてみた。
「ねえっ。起きてる?」
どうやら反応が無い。近くの看護師さんに話をかけても聞こえてないようだ。他の次元の一つが時間か。と言うことは、時間さえ巻きもどればこの檻のような場所から抜け出せる。そう思ったと同時に私はまたどこかへと飛ばされた。
「今度はどこに行くのだろう...」
また脳内が初期化されているようだった。
また違う世界に飛ばされていた。だけどこんんどはどこかで聞いたことのある声が聞こえた。
「お休みの空間へようこそ。」
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