こんな具体性を欠くお願い事、まともな叶え方をされるはずがありません(;^_^A
今までも相当酷い叶え方でしたけど、今回は学校が火事ですからね。願いの大きさに対する被害が半端じゃありません。

これは具体的にどうすればいいか、言っておくべきでしたね。風邪ひいたときに看病するとか、放課後の教室で二人きりになるとか。
よりによって学校が火事になるだなんて。先輩も火傷しちゃうし、最悪ですね。

そもそもこの悪魔に、まともな胸キュンシチュエーションを期待したのが間違いだったのでしょう。もっと具体的にこうしてほしいと願っていれば、状況は変わっていたかもしれません。相手がこの悪魔なので、どのみちとんでもない目に遭っていたかもしれませんけど。

最後の願い、それは……

悪魔と言うだけあって人間とは感覚がズレていたのか、とんでもないことをしてしまいました。
確かにドキドキしましまけど、これはやりすぎですね。

もっと有能な悪魔なら、こんなおかしな叶え方はしなかったかも。もっとも有能な悪魔なら、魂を取られちゃったかもしれませんけど。

七つも願いが叶えられたのに、あっという間にあと一つ。人間は欲が深いですから、七つじゃ少なすぎるのかもしれませんね。

火事のシーンを選んだのは、彼が悪魔だからかもしれません。人間が傷ついても構わない、なんて思っているのかも。
火傷を負った先輩を献身的に支えたらそれも胸キュンシチュエーションになりますけど、とてもそんな気分に離れないでしょうね。

残る願いはあと一つ。最後の願いをどう使うかで、話が大きく変わりそうです。

学校を火事にする悪魔。ここに来て、ようやく少し悪魔らしい事をした気がします。
あと先輩に火傷を負わせたのも悪魔らしいですね。悪魔との約束には、罠があるのが付き物ですから。願いを叶えても結果不幸になる事は、よくある事なのです。

胸キュンシチュエーションをお願いしたのに、まさか学校を火の海にするだなんて思わないですよね((( ；ﾟДﾟ)))

ああ、残る願いはあと一つ。最後の願いは……

吊り橋効果は安全であることが前提なのに悪魔のやつ、本当に怪我をさせてしまいました。
だけどまだ一つ、願いは残っていますからね。上手く使って、この状況を変えられるか？

自分のせいで先輩が火傷をしたと、紗香も気落ちしています。
紗香どうする？

たぶん彼の中では、胸キュンシチュエーションというのはピンチを助けるという事だったのでしょう。男性ですから、少年漫画のノリでイメージしたみたいです。
大変なことになってしまいましたけど、最後の願いで逆転なるか！？

しょせんアイツは悪魔ですからね、まともな胸キュンシチュエーションなんて望めませんでした。
さて、最後の願いは……

どうやら紗香は、最初のお願いの時に知恵を使いきってしまったみたいです。
図書室で本と取ろうとしたところで手が重なるとか、風邪引いた先輩の看病をするとか、もっと具体的にお願いするべきでした。

紗香、してしまった願いに、激しく後悔しています。
悪気はなかったとはいえ好きな人を傷つけてしまったのですから、これは紗香にとっても大きな傷となりました。

残る願いはあと一つ、残る話はあと二つとなります。