劉裕15 クーデター謀議2
ある日、桓脩が
呼び出しを受けた。
はじめ桓脩、劉裕を伴って
建康に向かっていたのだが、
道すがら劉裕、急に戦で受けた
古傷が痛み出した、としゃがみ込む。
「桓脩さま、俺はダメです!
これ以上歩けません!
家に戻って療養させてください!
何無忌と一緒に!」
……よく桓脩も素直に返したな。
こうして船で京口に戻った劉裕、
何無忌らとともに、クーデター計画の
打ち合わせに入るのだった。
桓脩還京,高祖託以金創疾動,不堪步從,乃與無忌同船共還,建興復之計。於是與弟道規、沛郡劉毅、平昌孟昶、任城魏詠之、高平檀憑之、琅邪諸葛長民、太原王元德、隴西辛扈興、東莞童厚之,並同義謀。
桓脩の京に還りたるに、高祖は以て金創の疾動せるに託ち、步みて從うに堪えず、乃ち無忌と船を同じうして共に還り、興復の計を建つ。是に於て弟の道規、沛郡の劉毅、平昌の孟昶、任城の魏詠之、高平の檀憑之、琅邪の諸葛長民、太原の王元德、隴西の辛扈興、東莞の童厚之と並べて義謀を同じうす。
(宋書1-15_仮譎)
うーんこの。
ちなみにこの計画打ち合わせには、
二人のほか、以下の人物が
参加したそーである。
つまり、かれらが
クーデターの首謀者チームだ。
劉裕の弟2。劉裕を支えた大黒柱の一人。烈武王と言う諡が示す通り、立てた武勲が凄まじい。それだけに夭折が惜しまれた。
劉裕にとって最大のライバル、なのだが、宋書じゃなくて晋書で悪し様なのがなぁ。唐がそう劉裕に義理立てする意義もないし。
クーデター謀議では劉裕の副官的立場になっている。後々も参謀ポジションだが、五斗米道軍の逆襲を防げなかったことを恥じて自殺した。
口が縦に割れちゃってたそうだ。こいつを治療するための手術を行うためには百日くらいかゆだけの生活をしなければならなかったのだが、「一生喋れないことに較べりゃヘーキヘーキ」とか言って、見事やり遂げた。有能で、謙虚。……実績が全然わからない。
占い師に「お前死相が出てるぞ、出かけんな」と桓玄戦直前に言われた人。本当に死んだ。しかし晋書はほんとこういう話好きだな。
こいつ桓玄に素行不良による罷免喰らったの逆恨みしての義挙だったんじゃねえのと思わせるクズっぷり。マーベラス素晴らしい。
のちに劉宋の司令官の一人となる王懿の兄。弟と一緒に流亡の末桓玄の部下となった。劉裕の桓玄討伐計画に参与するも計画が漏れ、殺された。
桓玄打倒クーデター首謀者の一人、なのだが、建康で決起しようとする直前に決起がばれ、殺された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます