第4話 【物語のテーマは何でしょうか? 】
「死」というか「生」ですかね。
処刑までの1年くらい(メインは最後の3ヶ月)、ひたすら生きる意味について考える話ですので。
前半はこんな感じです。
「君は不思議だな」
「もうすぐ処刑されるというのに、君は落ち着いていて、毎日楽しそうだ」
(第3話 タフマースブ)
(俺は、特別なんだ。俺の死は、特別なんだ。俺の死は悲劇なのだが、俺はそれを笑う。俺は凡愚だが、やっぱり特別な凡愚なのだ) (第4話 バヤズィット)
「特別じゃないなら、生きる意味はないのか?」 (第4話 タフマースブ)
(俺の死と、イブラヒム・パシャの死が、どちらがどれだけ特別で、価値があるのか?) (第7話 バヤズィット)
(イブラヒム・パシャの死と俺の死の「俺にとっての」決定的な違いは、後世の人がどう評価するかじゃない。
俺じゃない人が死ぬのと、俺が死ぬということ。
これは決定的に違うはずなのだが、それを突き詰めて考えた方がいいのか?
それとも考えない方がいいのか?
背筋がぞくりとした。
……考えない方がいいやつ、なのかな) (第9話 バヤズィット)
これが前半の雰囲気で、この9話の「考えない方がいいやつ」(=人が死んでも自分は死なないけど、自分が死んだら自分が死ぬ)を考えてしまったら鬱になり、そこから先のディスカッションと心理療法が本題でありハッピーエンドへの道のはずです。
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