第108話 開かずの聖櫃

 ユリカ:ども、なが〜い間オコノミハルカスに閉じ込められてたユリカでっす!嗚呼、懐かしき地上・・・お仕事お仕事っと、大釜湖の湖底地下で見付かった謎の聖櫃。ワイバニア芸術文化大学に運ばれる前にミリアさん達は現物を見に来たよ〜ん♪


 三者会談翌日 魔界時間9:22 連邦科学省研究所内 特別保管室


 ミリア:近くで見ると大きいね〜!


 朱音:せやな、デカイとは聞いとったけどまさかここまでの大きさとは・・・


 ヴィクター:はてさて、この中には一体何が入っているのでゴブか。


 考古学者:我が国でも出来る限りの調査をしてからワイバニア芸術文化大学へと調べておりましたら・・・


 聖櫃側面を指差す考古学者


 考古学者:あそこに刻まれているレリーフの紋章の様なものですが、どことなく猪倉家の家紋に似ていると思いませんか?


 天界宇宙中央政府名鑑から猪倉家の家紋を拡大させて見せる考古学者


 朱音:ホンマやな。


 考古学者:この聖櫃は我々考古学者の間では別名、と呼ばれる未知の技術で作られているものなのです。


 ミリア:開かずの聖櫃?


 考古学者:この聖櫃に施錠されている鍵はおろか、開けられる様な箇所がコレにはのです。


 ヴィクター:ではどうやって開けると言うのでゴブか?


 考古学者:これはあくまで考古学者である私の推測ですが、もしかしたらが極めて巨大なパズルになっているのではと私は考えております。


 朱音:こ、このバカでっかいのがパズルやて⁉︎


 ミリア:ルービックキューブみたいな構造なのかな?


 考古学者:流石はアクガリタル総理、実は私もこの見た事のない複雑怪奇なレリーフの模様はのものではないかと推測しておりました。


 朱音:ルービックキューブみたいなモンって、せやたらコレどないして動かすねん。


 考古学者:スキャンしてみましたが、やはり我が国にある機材では構造が分かりません。


 朱音:ほ〜か、ほなやっぱこれ以上はワイバニアじゃないと無理かぁ。


 シン:・・・このキューブ・・・何処かで見たような?


 恵:4000億年も生きてると見覚えくらいはあるんじゃにゃいのかにゃ?それともババアの記憶違いとか?あ、それとも遂に耄碌もうろくしたとかかにゃ♪


 無言でジャイアントスイングをキメられ遠くに飛ばされる恵


 恵:む〜ご〜ん〜は〜や〜め〜る〜の〜にゃ〜・・・・


 シンのてを握るミリア


 ミリア:シンさん、覚えてる事だけで良いから教えて!この件はなの!


 シン:わ、分かりました!全力で思い出してみます‼︎












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