第109話 聖櫃の中身
饅頭を頬張るユリカ
ユリカ:もぐもぐもぐ・・・むぐっ⁉︎
慌ててお茶で流し込むユリカ
ユリカ:ぶっは!ちょ、ちょっと!本番入ってるなら言ってよ〜!あ、これ?これはね、ウチの地元で売ってるお土産の饅頭だよ♪さてさて、聖櫃を調べるためにワイバニア芸術文化大学へ送った後1週間で調査結果が届いたんだけどさ、相変わらず魔界は仕事が早いよね〜。
調査依頼より1週間後 魔界時間9:14 研究所特別保管室内
朱音:ワイバニアから戻って来たんか。
考古学者:はい、あとはこのパーツをセットすれば開く様になっております。中の安全性は既に確認済みとの事です。
朱音:何が入っとったんや?
考古学者:極秘の刻印がされた箱と、厳重に密封されていた培養カプセルそれと大量のオリハルコン鉱石でした。
朱音:培養カプセルの中身は?
考古学者:それが・・・
耳打ちする考古学者
朱音:な、なんやて!濃縮されたカオスやて⁉︎
考古学者:こ、声が大きいですよ!カオスは所持しているだけで罪に問われる危険な代物。ですが、ワイバニア芸術文化大学側から中央政府へ事情は説明してあるので責任追求される事はありません。
朱音:ならええやないかい。
考古学者:誤解を招くといけませんからくれぐれも発言には気を付けた方がよろしいかと。
朱音:せ、せやな。
聖櫃にあった箱を開ける朱音
朱音:さてさて、この極秘と刻印されとる箱の中から鬼が出るか蛇が出るかやな。
箱から書類が出てくる
朱音:ん?これは古代天界文字やな。
考古学者:ここに翻訳したのが。
朱音:何々?天魔大戦開戦計画書⁉︎書いたのは誰や!・・・天界軍参謀総長の・・・
ユリカ:その計画書にあったのはカオスを飲食物に混ぜて天界宇宙と魔界宇宙のお偉方に送るというものだったんだよね〜。
朱音:つまりは何か?天魔大戦は突然発生して
考古学者:だとしたらこれは時を超えた大スキャンダルという事になりますよ!
朱音:それじゃあ、この大量のオリハルコン鉱石は何なんや?
考古学者:あ、こっちに書いてあります!・・・これは、オリハルコン製兵器の密造及び密輸計画書とあります!
朱音:成る程な〜、どでかい戦争起こすから武器の需要がある。こないに大量にあるのはそれで儲けようとしたためやったんやな。
考古学者:これはまさに戦争犯罪ですよ!
朱音:せやな、これはウチの様な一国が手に負える案件やない。早々に中央政府へ送って判断を仰ぐんや!
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