第107話 大釜湖に眠る聖櫃

 ユリカ:ヤッホ〜イ、ユリカだよん♪ママンの指示とはいえ、スタッフに見事裏切られ星の成層圏から突き出ているくらいバカでっかいオコノミハルカス上空からヘリでバンジーさせられるわ、屋上ヘリポートで別番組の収録やるわで・・・悔しいです‼︎


 カンペを出すAD?


 ユリカ:『それは自業自得』じゃなくて、いつものADは?・・・へ?用事があるから今日はお休み?休みって、生放送で国土争奪戦争に出て・・・


 画面がお花畑に変わり『暫くお待ち下さい』のテロップが流れる


 ユリカ:ちょっと、いきなり何するのさ・・・え?アレ言っちゃダメだったの⁉︎それ本番前に言ってよ〜っ!あ、今何処に居るか気になる?今はね〜・・・


 魔界時間14:49 オコノミハルカス最上層展望レストラン


 ヴィクター:うむ、なかなか美味であったでゴブ♪


 ユリカ:ここで〜す!高層ビル清掃でお馴染みの本設ゴンドラに居ま〜っす!もうヤケクソじゃチクショー!


 朱音:あの嬢ちゃんま〜だあそこ居ったんかいな⁉︎


 ミリア:いい加減帰してくれてもいいのにね〜。


 カウンター席前の液晶モニターに映る調査隊員


 隊員:陛下。


 ヴィクター:おお、何か進展はあったでゴブか?


 隊員:ハッ!現在までに巨大地下空洞にて確認されているのは、大量のミクロタイトの鉱脈とです!


 ヴィクター:オリハルコンに似た鉱脈だと⁉︎


 隊員:それだけではありません。調査中、正体不明の聖櫃せいひつおぼしきものを発見しました!


 ヴィクター:聖櫃?いつ頃のものでゴブか?


 隊員:材質がどの宇宙のデータベースのものとも一致せず、作られた時代も不明です。現在画像データをワイバニア芸術文化大学へ送り、聖櫃に施されている装飾の模様等を鑑定中です。


 ヴィクター:奴等の目的はその聖櫃であって、ミクロタイトの方がであろうな。    


 隊員:おそらくは、では我々は引き続き調査を行います。


 通話を切る調査隊員


 ヴィクター:う〜む。


 朱音:何でウチの国にそないなモンが?


 ミリア:分からない、でも何かあるのは間違いないと思う。


 ヴィクター:これはあくまで余の想像ではあるが、おそらくその聖櫃は猪倉源助にとってが入っているやもしれんでゴブ。


 朱音:双方に知られてはいけないモンね〜。 


 ミリア:あ、ユリカちゃんお茶飲んでる。


 ヴィクター:やたらと目に入る娘っ子でゴブな。


 朱音:天界の和菓子店、蓬莱堂ほうらいどうの饅頭や。アレ美味いんよ♪












 













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る