第104話 コイクチナマズ

 ユリカ:ヤッホ〜イ、ユリカだよ〜。大釜湖の湖底に穴が空いてたってので思い出したんだけどさ、この番組って料理やグルメがメインじゃん?だからさ、この前久々に料理にチャレンジしたら見事に鍋の底に穴あけちゃったんだよね・・・そんでね、その鍋はCM出演した時のスポンサーからもらったヤツでさ、めちゃくちゃ局のお偉いさんに怒らりたよ。


 魔界時間15:56 大釜湖


 湖面から顔を出すコイクチナマズ


 ナマズ:いや〜、えらいスマンなぁ。危うく飯も食えん、ソースも作れんで餓死するところでしたわ!ホンマ、ありがとさんですぅ♪


 朱音:かめへん、かめへん。ソースの品質落ちたら多くの料理人が困るよってお互い様や♪


 ミリア:それにしても、何故あんな大きな穴が空いてたんだろうね?


 ナマズ:そういや、ここ3か月くらい前から湖底の地下でなんや大きな音が度々してましたわ。


 ミリア:大きな音?


 ナマズ:へぇ。ワテは湖底で寝る習慣が無いさかい、あんま気にはならへんのですけどね、生きモンの気配とはなんや違った感じではありましたなぁ。


 朱音:生きモンとは違う?それは機械的なモンという意味かいな?


 ナマズ:まぁ、そんなトコですわ。そんで3か月経った先週くらいにドーンとどデカイ音と共に湖底に穴空きましてな、そこから1週間はアンタ等の知っての通りの状況というわけなんですわ。


 朱音:その時何か見てへんか?


 ナマズ:穴の下の事でっか?そら見る間なんてあらへんで。即座に穴塞がんとどエライ事になりかねませんからな。


 朱音:そらそうやわな。


 ミリア:どうにかして調べられないかな?


 ???:ゴブリアス帝国に協力を要請してみては如何でありんしょ?


 シン:チッ!揚羽さん、もう来てしまいやがりましたか。


 ミリア:待ってたよ〜♪ゴブリアス帝国ってあの魔界宇宙一採掘技術の秀でた国の?


 揚羽:そうでありんす、地下の調査においてあの国の右に出るものはおりんせん♪ヘルベルト帝国との国土争奪戦争敗戦後に同盟を結んだと聞き及んでおりますのでヘルベルト女帝に相談してはどうでありんすか?


 ミリア:そうだね、では早速・・・


 通話しようとしても繋がらない


 音声ガイダンス:おかけになった電話番号は現在電波の届かない所に居るか、電源を切っているかもしれません。


 ミリア:あれ?繋がらない?


 ネットニュースを見る恵


 恵:あぁ、これかもしれないのにゃ。ゼファーカムイっていう伝説の超巨大巨獣が放つ次元エネルギー波が空間電波を遮ってるらしいのにゃ。


 ユリカ:ゼファーカムイについては魔王少女物語530話を読んでくり〜♪


 ミリア:じゃ、もう少し待ってからもう1度かけてみよっと。


 次回へ続く・・・




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