第102話 ウスター渓谷の源泉

 ユリカ:ヤッホ〜イ、今日も今日とてお仕事頑張るユリカだよ〜ん♪最近は創造主さくしゃが仕事で午前様だから平日書くお話だけ隔週更新になったから暇だったよ。さてさて、コナモン首長国連邦の母星を流れるウスター渓谷。その源泉ってどうなってるか知りたくね?今回はその源泉のお話だよ〜ん。


 魔界時間9:40 コナモン首長国連邦 母星最北端モンジャ山脈 ウスター渓谷


 恵:辺り一面ソースの濃い匂いがするのにゃ〜。


 朱音:このウスター渓谷に流れるソース河はこの国の一級河川になってるんやで〜。


 恵:河というよりまんまソースなのにゃ。


 朱音:このソース河の上流に源泉である大釜湖おおがまこがあってな、そこに生息しとるヌシのコイクチナマズが泳ぎながら混ぜ合わせてこのソースの河が出来てんねん。


 恵:ソイツってやっぱ巨獣かにゃ?


 朱音:そうやで〜コイクチナマズ・・・


 ユリカ:待て〜い!何サラッと仕事横取りしようとしてんのさ!コイクチナマズ、リバイアサン科に属する巨獣。体長7500万㎢、体重88兆4500万トン。自然界のソース職人と呼ばれるほどの達人で混ぜ合わせ具合にもこだわりがあるんだってさ。


 朱音:大釜湖の上空には定期的にワームホールが発生しててな、そこから原料が降ってくるねん。あ、そうこうしてたら見えてきたで〜♪


 広大な大釜の様な湖が広がる


 ミリア:お待たせ〜!


 恵:やっと来たのにゃ。遅れて来るって言ってたけど、何してたのにゃ?


 リュックから揚げ鍋や油こし器やコンロを取り出すミリア


 ミリア:ジャジャ〜ン!カールトンの高級霜降りで〜す♪これで串カツを作りま〜す!


 恵:く、串カツ⁉︎


 ミリア:だって最高級のソースで食べたいじゃない♪


 恵:そ、それはそうだけどにゃあ。 


 ミリア:あ、恵は玉ねぎダメだったよね?


 恵:そうなのにゃ、だからこのソースもダメなのにゃよ。


 ミリア:そう思って・・・


 リュックから出汁醤油を取り出すミリア


 ミリア:ジャジャ〜ン!鰹出汁の出汁醤油だよ〜♪通常サイズの猫さんはお醤油はあげない方がいいんだけど、恵は人間サイズだからオッケーだよね?


 恵:そうそう、醤油は塩分があって猫は人間の10分の1サイズだから肝臓とかに悪い・・・って、100%猫じゃないのにゃ!


 ミリア:は〜い、揚がったよ〜♪


 朱音:ソースの2度づけ禁止やで〜♪


 ミリア:ウマ〜♡


 湖を眺める朱音


 恵:どうしたのにゃ?


 朱音:おんや?おかしいな、いつもやったらこの時間コイクチナマズが浮上するんやけどなぁ。


 ミリア:何かあったのかな?


 次回へ続く・・・


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