第98話 お疲れ様だよ朱音さん

 ユリカ:ヤッホ〜イ、お早うからお休みまでフル稼働のユリカだよ〜ん♪さてさて、納涼祭からバタバタと忙しい朱音さん。どうやらお疲れモードのようだねぇ。


 魔界時間9:40 コナモン首長国連邦 首相官邸


 マッサージを受ける朱音


 朱音:アカン、ホンマに疲れても〜た。


 コメコ:ホンマにお疲れさんです。


 ユリカ:この人はこの国の官房長官のコメコさん。お疲れ様とか言っちゃってるけど、この人の忙しさも大概だよ。


 朱音:天界からの団体さんに加えて星獣せいじゅう騒ぎ、特にミルフィーユちゃんの巨大化には驚いたわぁ。


 ※天空の架け橋74話参照


 朱音:あ〜っ!国土争奪戦争オープニングライブバトルのボイトレの最終調整もせなあかんかったぁ!


 コメコ:少しは休まれたらどないですの?

 

 朱音:そうしたいけどそうもいかへんねや、午後の公務に夕方にはも来るさかい出迎えの準備もせんと。


 コメコ:例のロストレシピを持つミートリア共和国のリン・ハラミ大統領ですね?


 朱音:せやせや、お好み焼きの具材の取り引きの関係で同盟結んでんねんけど、ミリアはんの話したら会いたいって聞かんのやわ。  


 コメコ:まぁ、ロストレシピを何で聞く?なんて言われたら仕方ないといえば仕方ないんですけどねぇ。

 

 朱音:あ〜、はよミリアはんの嫁さんになって養われたいわぁ♡


 コメコ:だからといって手を抜く事は許されませんよ?


 朱音:分かっとるがな、こっちかて手を抜くなんて事はせえへん・・・でも願わくば負けて養われたい〜!


 コメコ:忙しいと言っても年に一度の、今年のはホンマのイレギュラーでしたけど普段はそれほど忙しくあらへんのとちゃいますか?


 カメラ目線で読者しちょうしゃに訴える朱音


 朱音:人間なんて、魔王は玉座で踏ん反り返って楽して手下をこき使うイメージしかないらしいけど現実は全然ちゃうからな!人間の国家元首の5倍くらい忙しくて心労の絶えない仕事なんやからな!


 コメコ:誰に言うてはるんですか?


 朱音:ただの愚痴や。


 コメコ:だったらボランティアでやってる街のゴミ拾い暫く休んだらええんとちやいますの?


 朱音:アカン、アレはウチの趣味で楽しみなんや!アレでリフレッシュしてんねん。


 コメコ:まぁ、それでリフレッシュしてはるんやったら無理にとは言いまへんけど。せめてもう少し時間ずらして睡眠時間を増やしたらどないですの?


 朱音:分かってへんなぁ、早朝の清々しい澄んだ空気の時にやるのが気持ちええわやないの♪


 コメコ:じゃあ、早く寝はったらええですやん。


 朱音:・・・それもそうやなぁ。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る