　ユリカ:ヤッホイ！ユリカだよん♪そろそろ100話になろうとしてるけど国土争奪戦争はまだ？って声があるかもだけど、創造主（さくしゃ）に直撃取材したらさ、120話辺りでやるんだってさ。キリ良く100話で新章にすりゃ良かったのにね。

　魔界時間9:45 首都内　建国記念博物館

　恵:博物館行くのかにゃ？

　ミリア:うん、この国がどうして粉物の国になったのか知りたくてね。

　館内を案内するガイド

　ガイド:皆様こちらをご覧ください。

　ガイドが指す方に注目する団体客

　ガイド:こちらは人界宇宙は地球の日本という国の大阪という所でお好み焼きチェーンを展開するぼてぢゅうの創始者である西野栄吉（にしのえいきち）様でございます。

　恵:何でそんな人の銅像がここにあるのかにゃ？

　ミリア:シッ！静かにして、ガイドさんの説明聞こえないから。

　ガイド:この方は第二次世界大戦と呼ばれる地球最大の戦争が終戦した後にマヨネーズに目をつけお好み焼きをモダン焼きとして進化させた凄い方なのです。ですが、ここまでは人界での偉業、ここからが本題です。

　ミリア:ほむほむ。

　ガイド:皆さんは人界での1秒がこちらでは1ヶ月という時差があるのはご存知ですね？実はこの方、過去の魔界にタイムスリップした事があったのです。

　恵:にゃんと⁉︎

　ミリア:恵、静かにして！

　ガイド:タイムスリップした先はなんと天魔大戦終戦直後のこの星でした。当時イフリート族の軍勢を率いていた後の初代首相、メリル・モダン元帥は疲弊（ひへい）した兵士や難民に明日への活力を取り戻す方法がないかと悩んでいたところに彼はこう言いました。

　ミリア:何て言ったんだろう？

　ガイド:腹減ってたらやる気も何もあったもんやない、美味いモン食ったらやる気なんて一発や！そう言って開発してヒットしたモダン焼きを振る舞ったところ笑顔が戻ったそうです。そしてモダン元帥はここに粉物の国の建国を決意、そうしてできた国こそこのコナモン首長国連邦なのです。

　ミリア:お〜っ！

　ガイド:かくして元の人界の時代へ帰った彼は建国の父と呼ばれ後世に語り継がれるのでした。そして彼の関西弁はそのままこの国の言語として根付いたのです。

　メリルとツーショットで映る栄吉

　ガイド:こちらは魔界の食材で魔界版のモダン焼き製作に2人で試行錯誤していた時の写真でございます。この時彼は色々な食材を試している内に地球の食材に似ている事を発見しモダン焼きを完成させるのでした。そして、賄いの軽食として作ったうどんもこの時国民食の１つとして定着していくのです。

　ミリア:粉物の国なのにうどんを推すと思ったらそういうルーツがあったのかぁ。　

　恵:惑星コムギのカツブシ湖に生息する巨獣ヌードルダックがうどんに拘（こだわ）る様になったのはこの頃からなんだにゃあ。

　ユリカ:ヌードルダックについてはもぐもぐトラベラーズの5話を読んでくりぇ♪

　ミリア:あっ！もうこんな時間かぁ。そろそろ今日のボイトレしないと。

　博物館を出るミリア

　恵:私は折角だからもうちょっと館内見て回るのにゃ。

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