第95話 魔王会談inコナモン首長国連邦

 魔界時間9:23 コナモン首長国連邦首相官邸 応接室


 自分の座っている横へ座らせようとする朱音


 朱音:ようこそ!ささ、こちらへ座ってください♡


 朱音とミリアの間に割って入るシン


 シン:高級クラブとかではないのですからその必要はないかと。


 小さく舌打ちする朱音


 朱音:チッ!(ババアが余計な事してくさってからに)


 ミリア:では早速ですが、今回の国土争奪戦争で貴国は戦勝したら我が国の何処を望みますか?


 朱音:我が国は貴国にある惑星ネギマギとアンタさんを貰いたいですぅ♡


 シン:なっ⁉︎


 朱音:だって、領土に加えてロストレシピの情報欲しいんでっしゃろ?ほんならこっちかてそれに釣り合うモン指定するんが筋ですやん。


 シン:ぐぬぬっ! 


 朱音:ほな、そちらさんは我が国の何処をご所望でっか?


 ミリア:我が国は惑星コムギ・・・と言いたいところですが、こちらはロストレシピの情報が欲しいので、惑星テキヤをお願いします。


 朱音:惑星テキヤをでっか?彼処は屋台経営育成機関が多くある星でんなぁ。まぁ、ミリアはんがそれでええ言いはるんなら別に構わんでぇ。


 ミリア:ありがとうございます♪


 シン:畏れながら、総理を指名してしまいますと我が国は魔王不在となってしまいます。


 ミリア:アクガリタル国は民主制だから解散総選挙とかすれば大丈夫だと思・・・ムグッ!


 ミリアの口を塞ぐシン


 シン:総理は黙っててください。


 朱音:ええねん、ええねん。アンタ等が勝てば別に問題あらへんですやろ?こういうのは建前や建前♪


 シン:貴女の真の狙いは総理への嫁入りですね?そしてナンバーワンファーストレディの座を狙っているっと。


 汗をかいて思いっきり目が泳ぐ朱音


 朱音:な、ななな、何言うてはるんですかこの女性ひとは!そ、そんなわけあらへんがな!


 シン:めちゃくちゃ動揺してますね。


 朱音:さ・て・と、交渉成立って事でミリアはんはこの後何か予定あります?


 ミリア:特には。


 朱音:ほなっ!お昼も近いさかい、ええ店知ってるから一緒にご飯どうですぅ?


 ミリア:(お昼かぁ、そういえば今朝は慌ててたから何も食べてないなぁ)


 朱音:ミリアはん?


 シン:ふむ、これは久々にが出ますね。


 朱音:アレ?アレってなんや?


 ミリア:(そんな事考えてたらお腹が・・・減ったなぁ)


 突如立ち上がるミリア


 朱音:ミリアはん⁉︎


 ミリア:(よしっ!お店探そ)では朱音さん、私はこれで。


 朱音:ちょっ!え?何?何なん?


 ミリアの後を追う朱音


 朱音:ちょっと待って〜な〜っ!


 総理のグルメへ続く・・・








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