第58話 女帝パプリカ登場
ユリカ:ベジタリア帝国へ向けてせっせと出国準備が進む中ミリアさんに誰かから通信が入ったようだね・・・って、タイトルに出てるけどね。
魔界時間16:00 首都レストランテ 総理官邸
『官邸内仮眠室』
ミリア:どうにか出国準備もひと段落だね〜。
恵:お帰り〜って、あっ!おこたにゃ〜♡
シン:猫だからって入らないでくださいよ。
恵:流石の私も入らないにゃ・・・にゃ?それは蜜柑?
ミリア:ただの蜜柑じゃないよ〜♪
揚羽:わっちの国で採れる魔界宇宙最大の柑橘類で
シン:それではナレーターさん、解説よろしくお願いします。
ユリカ:ホ〜イ、星影蜜柑。ラグナロクに登場するスルトって巨人がラグナロク終戦後に引退して蜜柑農家を始めた時に元々魁桜国に自生してた
恵:え?50000m?でもコレちっちゃくね?
ミリア:星影蜜柑はね、特殊調理食材でもあってね。こうして魔法で小さくすると甘みが凝縮されて美味しくなるんだよ〜♪
仮眠室中央で宙に浮いた液晶モニターに映る官邸職員
官邸職員:総理、ベジタリア帝国より通信が入っておりますが如何なさいますか?
ミリア:ベジタリア帝国?
シン:あ、私が国土争奪戦争の対戦を申し込んでおいたのでそのご挨拶かと。
ミリア:繋いで♪
クミンに切り替わる
クミン:初めましてアクガリタル総理、私がベジタリア帝国女帝クミン・パプリカ18世です♪
ミリア:この度は我が国の対戦の申し出を受けてくださりありがとうございました♪
クミン:それは、星影蜜柑ですね?
ミリア:あ、分かります?
恵:パッと見て分かるなんて凄いのにゃ。
クミン:お野菜と果物の目利きには自信があるんです♪我が国への対戦の目的はロストレシピですね?
ミリア:はい、ロストレシピを結婚式に出す料理にしたいんです。
ドヤ顔でクミンを見る揚羽、それに対して揚羽を睨むクミン
クミン:クッ!
ミリア:どうしました?
クミン:あ、いえ、なんでもありません。
ミリア: ?
クミン:突然ですが、アクガリタル国は一夫多妻制ですか?
ミリア:へ?そういう制限はありませんが。
クミン:そうですか♪
ミリア: ?
恵:(コイツまさか)
シン:・・・・
クミン:いつ頃こちらへ?
ミリア:明後日にはそちらに着きますよ。
クミン:では、その時を心よりお待ち申し上げておりますね♡
ミリア:ハ〜イ♪
通話を切るクミン
揚羽:(あのアマ、絶対旦那様を狙ってるでありんすな)
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