第57話 出国準備

 ユリカ:ヤッホーッ!ユリカだよ♪吟醸鮭も良いんだけどさ、そろそろベジタリア帝国に向けて出国準備した方がよくね?


 魔界時間10:00 首都レストランテ 総理官邸


 ミリア:あーーーっ!


 シン:どうされましたか? 


 ミリア:魔王免許更新今年だった。


 シン:それはいけませんね、魔王免許はパスポートの役割もあるので早くした方が良いですよ。因みに更新最終の期限はいつですか?


 ミリア:あ、明日。


 恵:ミリアって夏休み遊び倒して最終日に地獄を見るタイプだにゃ。


 揚羽:そう慌てなくても良いでありんすよ♪魔王免許の更新は即日発行だから今日行けば充分間に合うでありんすよ♪


 ミリア:お嫁さんの優しいアドバイスが心に染みる♡


 揚羽:それじゃあ今夜身体も癒してあげるでありんすよ♡


 ミリア:そこはまた今度ね。


 揚羽:そんな〜。


 シン:早速サタンヘイルダム行きの手配をしておきます。


 ミリア:あ、折角サタンヘイルダムに行くなら魔王会談用のスーツ新調しようかな。あとヒールも。


 シン:それが良さそうですね。


 ミリア:どうせならついでに伯父さんにも会ってこようかなぁ。


 恵:ミリアの伯父さんって誰にゃ?仕事は何やってるのにゃ?


 ミリア:中央政府の閣僚だよ、リヒター伯父さん。


 恵:中央政府の閣僚でリヒターって1人しかいないのにゃ。


 シン:まさかとは思いますが、総理の伯父様とは魔界宇宙4宰相の外交大臣リヒター・ドラクロスでしょうか?


 ミリア:そだよ。


 恵:リヒター・ドラクロスって53000歳だにゃ。


 ミリア:リヒター伯父さんは私のお父さんのお兄さんにあたる人でね、歳の離れた兄弟なんだよ。


 恵:ミリアの親父さんは今600歳だろ?歳離れ過ぎだにゃ。


 シン:ドラクロス卿はバハムート族ですよね?お父上様もそうなのですか?


 ミリア:父さんはバハムート族と悪魔族のハーフだから私バハムート族の血は薄い方なんだ。


 恵:まぁ、4宰相の姪ともなれば色々言われたんじゃにゃいか?コネで魔王になったんじゃにゃいのかとか。


 ミリア:そうでもないよ、そういう血縁者の受験者も沢山居たし。


 恵:そうなんにゃ。


 揚羽:サタンヘイルダムに行くならそろそろ行った方が良いでありんすよ。


 ミリア:あっ!


 シン:そろそろ参りましょうか。


 揚羽:お気を付けて行ってきておくんなまし♪


 恵:お土産ヨロシクにゃ〜♪


 ミリア:行ってきま〜す!


 シン:揚羽さん、くれぐれも総理の下着を物色しない様に! 

 

 揚羽:分かってるでありんすよ(チッ!余計なことを)



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