第56話 惑星カワギヌの吟醸鮭
ユリカ:惑星カワギヌ、そこは前章の国土争奪戦争で魁桜国が獲得領土として指定した星。ここにはとんでもなくデッケェ鮭がいるんだって。
魔界時間15:00 惑星カワギヌ北西部
『
恵:うにゃ〜、こんなトコ来て何するのにゃ?
揚羽:わっちも想像がつかないでありんす。
シン:総理、ここに来た目的は?
ミリア:ふっふ〜ん♪この星では毎年秋の終わり頃になると長い長い旅路を終えた鮭がこの川に戻ってくる日なんだよ〜。
恵:にゃっ!しゃ、鮭かにゃ♡
シン:流石は猫ですね。魚の名前に喰い付いた♪
揚羽:この星の昇鮭川の鮭とはもしや、
ミリア:揚羽さん大正解♪
シン:えっ!総理のお目当ては吟醸鮭だったんですか⁉︎
恵:おお!あのシンが驚くなんて相当美味いに違いないのにゃ♡
シン:確かに味は絶品ですが、驚くのはそのサイズです。
恵:え?それってデカいのかにゃ?
シン:度肝抜かれる大きさですよ。
大きな地響きと共に超巨大な鮭が水面から飛び出す
恵:ほぎゃーーーっ‼︎デッカ!
ミリア:それではナレーターさん、吟醸鮭の紹介よろしく〜♪
ユリカ:ホイホ〜イ、吟醸鮭。体長500万m、体重1500億トン。鮭類の中では魔界宇宙最大級、その身は絶品!50万mある
揚羽:わっちもその鰭酒飲んでみたいでありんす♡
漁師:ほぉ〜っ!今年の吟醸鮭は例年以上に立派だ〜♪
ミリア:紹介するね、この人達はここで吟醸鮭漁を営んでる漁師さん達で〜す♪
漁師:ほいじゃ、総理さん。そろそろ始めても良かっぺか?
ミリア:お願いしま〜す♪
漁師:ほいな!お〜い!オメェ達、仕事の時間だべ〜‼︎
漁師達:あいよ〜!
ユリカ:おやおや?峡谷の両側にいた漁師達が網を垂らして下の河川の両側にスタンバイしていた別の漁師達が垂らした網を張ってるね。
揚羽:あの網は川の吟醸鮭に使うのではないでありんすか?
ミリア:あれにはちゃんと意味があるんだよ♪
ユリカ:網の前に蟹を滑空させる峡谷の漁師、そこに喰らいつくために水面から飛び出して捕食する吟醸鮭の姿はまさにダイナミック!因みに滑空した蟹の名前は
漁師:今だ!
ユリカ:吟醸鮭が網に突っ込んだ瞬間に全員網から手を離たよ。そしたら網に絡み付いて動かなくなったね、スッゲーッ‼︎
漁師:ほいじゃ、魔法で適度な大きさにして捌くべ♪
『お食事処 紅葉庵』
ミリア達の前に並ぶ豪華な鮭料理
恵:うにゃ〜ん♡た、たまらんにゃ〜♪
揚羽:これが吟醸鮭の鰭酒♡
ミリア:それじゃあ皆んなで〜・・・
全員:いっただきま〜す♪
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