第26話ダリアの趣味
ユリカ:オーガ族の軍政大臣のダリアさん。その巨体からは想像出来ないけど実は乙女チックな可愛いヒトなんだよ〜♪
『魔界時間15:00 首都朱麗門 メインストリート』
ダリア:私がミリアに同行したのには理由がある。それは『私の趣味』が大きく関係しているのだ。
1時間前・・・
ミリア:そういえばダリアさんってどうして一緒に来てくれたの?
惠:ダリアが好むようなファンシーショップなんてないにゃ・・・
背後からチョークスリーパーをキメるシン
シン:同じ女性としてその発言はあまりデリカシーがないかと。
惠:・・・・ギ・・・ギブ
ミリア:そういえばこの国の和風喫茶が人気でそこの和スイーツが有名なんだって♪
ダリア:ほぅ。
ミリア:ダリアさんって喫茶店巡り好きでしょう。だから興味あるかな〜って♪
ダリア:流石ミリア、よく気がつくな♪
ミリア:メインストリートの脇道を川沿いに行けばあるよ。だいぶ歩くけど、川上の滝の洞窟と一体になった珍しい造りしてるからすぐ分かるよ♪
ダリア:ありがとう、行ってみる。
そして現在・・・
ダリア:ここか、『
ウエイトレス:いらっしゃいませ〜♪
ダリア:和をベースとした和洋が融合した落ち着いた佇まいが良い♡
ウエイトレス:あちらの席がお勧めですよ。人気のある席なので本来この時間だと4時間待ちなのですが、今日は空いてるのでお客さん運が良いですよ♪
ダリア:ほう、滝の洞窟と一体になった造りはこういう事だったか!川床で愉しむタイプとは、これなら4時間待ちの人気も頷ける♪
ウエイトレス:こちらがお品書きとなりま〜す♪
ダリア:ふむ、独自の製法で焙煎した和風コーヒーの『
ウエイトレス:ええ、時間帯によって飲み分けてる常連さんが多いですね。
ダリア:郷に入っては郷に従えだ。この時間帯なら日向を貰おう。
ウエイトレス:スイーツは如何致します?セットで頼むとお得ですよ♪
ダリア:ふむ・・・ではこの『抹茶のパンケーキ』を。
ウエイトレス:は〜い♪
15分後・・・
ウエイトレス:お待たせしました〜。こちらが日向と抹茶のパンケーキで〜す♪
日向を飲みながらパンケーキを食べるダリア
ダリア:ほぉ、日向の程よい透き通った苦味とパンケーキの甘さがよく合ってる。それにパンケーキに添えられたこの餡子が抹茶を使ったパンケーキの良いアクセントになっている♪
コーヒー片手に読書するダリア
ダリア:この涼しい川床スタイルの席に最高のコーヒーと和スイーツはこの国ならではの愉しみ方だ♪
そっとクッキーを差し出すマスター
ダリア:む?頼んだ覚えはないが?
マスター:お客さんのその姿があまりにも絵になるので、これはサービスです♪それにしても紙の本とは今時珍しいですね。
ダリア:こういう雰囲気の所は電子書籍は合わないだろう?
マスター:ハハッ、ごもっとも♪
ダリア:この時期でこれくらい心地の良いのだから夏はかなり混み合うのでは?
マスター:ええ、この辺りはこの国の避暑地でもあるので夏の、特に夕方は多くの観光客などで混み合いますね。
空を見上げるダリア
ダリア:おっと、もうこんな時間か。ここは時を忘れさせる良い所だ。暫くこの国に滞在するからまた来させてもらおう♪
マスター:はい、お待ち申し上げております♪
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