第16話驚異!覇王大根
アオイ:国土争奪戦争参戦資格は国力1000以上、閣僚5人以上・・・あれ?えっと、科学大臣の惠さん。公安大臣の真琴君、軍務大臣のダリアさん、次元エネルギー産業大臣の楓さん、医療大臣の
魔界時間11:00 首都レストランテ 首相官邸
ミリア:ふえ?覇王大根?
惠:なんかとんでもない大きさに成長したのが見付かったらしいのにゃ。
楓:・・・・・なぁ、ちょっと良いか?
ミリア:覇王大根って凄い大きいけど半径1000mくらいのヤツでしょ?この国の自然遺産の1つなくらい有名だけど。
楓:国土争奪戦争参戦資格の件だが・・・
惠:それがにゃ〜、1000万㎢級の奴が現れたそうなのにゃ。
ミリア:い、1000万⁉︎いくらなんでも大き過ぎない?
惠:グラタン提督。
グラタン提督:はい、我が巡洋艦隊の一隻がここから南西部に位置する我がアクガリタル国領のデコン星にて発見されたそうで。
楓:条件揃ってるんじゃないのか?
ミリア:う〜ん、それは一度この目で見てみないといけないなぁ。
楓:どうするのだ?
惠:てか楓、お前さっきから何1人でブツブツ言ってるのにゃ。
ミリア:国土争奪戦争参戦資格の事?ごめん、今デコン星の事が気になるから後で話そう。
楓:いや、聞いてたのなら良いんだ。
ミリア:じゃあ、行ってくるから留守をお願い出来る?
楓:ああ、こちらのエネルギー供給設備もひと段落して暇になったから構わんぞ♪
ミリア:じゃあグラタンさん、案内お願いします。
グラタン提督:はっ!
2時間後アクガリタル国領内『惑星デコン』
ダリア:これはまた・・・見事な・・・ん?あそこにいるのは唯じゃないか?
ミリア:え?何処?
ダリア:ほら、例の一際デカイ覇王大根のすぐ下にいる。
惠:あ、ホントにゃ。ここ数日見ないと思ったらこんな所にいたのかにゃ。
グラタン提督:では空港に着陸致します。
20分後 惑星デコン宇宙空港
デコンド市長:これはこれは総理、ようこそデコン星へ!私がこの星を預かるデコンドです。
惠:1つ聞きたいのにゃけど。
デコンド市長:はい、何でしょうか?
惠:唯は何でこの星にいるのにゃ?
デコンド市長:ああ、それはですね。覇王大根にはある薬効成分があると聞きそれを調査しに来たとか。
惠:覇王大根に?・・・あ〜、思い出したのにゃ。覇王大根には強力な滋養強壮の効果があるって図鑑にあったにゃ。
ミリア:早速だけど、例の巨大覇王大根を近くで見てみたいんだけど。
デコンド市長:承知しました。
30分後・・・
デコンド市長:こちらが例の覇王大根でございます。
惠:でっか!
唯:覇王大根、かつて4000億年前の天魔大戦時代に活躍した野菜。その滋養強壮の強さから疲弊した兵士を一瞬で回復させたほど。そして旧天界宇宙軍もその薬効の強さを恐れて絶滅させようとしたくらいよ♪
ミリア:それにしても大きいなぁ・・・ん?
覇王大根の上を見上げるミリア
惠:どうかしたのかにゃ?
ミリア:誰か双眼鏡持ってない?
惠:これで良いかにゃ?
ミリア:有難う・・・・あ、やっぱり。コレ、覇王大根だけど覇王大根じゃない。
惠:何訳の分からない事言ってるのにゃ。
ミリア:コレ覇王大根の『原種』だよ。これで大根のてっぺん見てみて。
双眼鏡覗く惠
惠:ん〜?・・・あ、葉の付け根が赤い!
唯:流石食材に精通した元料理人♪そう、コレは原種。つまり古代種よ。どういう経緯で地上に出たかは不明だけど、当時の覇王大根は葉の付け根が赤く、地中深くに自生していたの。でもその中の一本が地上に出て以降の種はああいう型で根元が緑になって小型化したの。
惠:小型化っていってもこれはこれで大概デカイにゃ。
ミリア:・・・・・よし!じゃ、皆んなでこの大根食べよ♪
惠:この一際デカイのをかにゃ⁉︎
ミリア:流石に原種は食べないよ。コレがないと他の大根が生えてこなくなるからね。じゃ、行こうか♪
移動すること20分、ダイクーン市 レストラン
ミリア:皆んなお待たせ、本日の一品、覇王大根で作った『スタミナ鰤大根』だよ〜♪
惠:出掛ける直前1時間くらい居なくなったと思ったらそんなモン買ってたのかにゃ。でもグッジョブにゃ♡
1時間後総理官邸
楓:おお、帰ったか♪あ、中央政府からコレ預かっている・・・ホレ。
惠:そんな公文書を郵便受けにあったダイレクトメールみたいに。
ミリア:あ、コレ覇王大根で作った鰤大根ね♪・・・・えっと・・・
『この度は国土争奪戦争参戦資格基準への到達おめでとうございます。貴国は現時点でを
ミリア:これって・・・
惠:あの変態花魁魔王の国が正式に戦線布告してくるって事にゃ。
ダリア:シルフィード王国のアリス女王みたいに行くのか?
ミリア:うぅ、本当は物凄く嫌だけど行くしかないよ。魔王会談もしないといけないし。
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