第12話ネメシス銀行参入

 アオイ:4つの国に地獄界、獣王界、邪神界、魔王界の統括指定金融機関が参入する事となり。邪神界のネメシス銀行のフローラ総裁もアクガリタル国に入国するのでした。


 魔界時間11:00 首都レストランテ 国際空港到着ロビー


 リンダ:着いたー♪


 アオイ:この方が邪神界の金融機関を統治する邪神界統括指定金融機関ネメシス銀行のリンダ・フローラ総裁。種族はサタナキア族です。


 秘書:長旅ご苦労様です総裁。


 リンダ:う〜ん。その総裁ってのまだ実感ないんだよね〜。


 秘書:そのうち慣れますよ。それはそうと、その風呂敷包みはなんです?


 リンダ:コレ?一国の魔王様に会うんだから手ぶらでじゃ失礼でしょ☆


 秘書:何が入ってるんです?


 リンダ:ニッシシ〜♪それはひ・み・つ♡


 30分後 首相官邸


 ミリア:ん〜!おいひぃ♡で、用って何?・・・もぐもぐ


 惠:食うか喋るかどっちかにするにゃ。


 官邸職員:ネメシス銀行のフローラ総裁がお見えになられておりますが・・・


 豪快に扉を開けるリンダ


 リンダ:た〜のもぉ〜・・・お?


 ミリアに詰め寄るリンダ


 リンダ:おおおおおおお!可愛い〜♡


 秘書:いきなり失礼ですよ総裁。


 リンダ:おっと失敬♪はじめまして、ネメシス銀行総裁のリンダ・フローラでっす☆


 惠:えらくテンション高いのにゃ。


 秘書:総裁、それ渡さなくて良いのですか?


 リンダ:あ、いっけね。忘れてた、ハイこれ。


 大きな風呂敷包みを渡すリンダ


 ミリア:・・・・・えっと。コレ、何ですか?


 リンダ:手ぶらじゃなんだから手土産♪


 ミリア:開けても?


 リンダ:どうぞどうぞ♪食後のミリアちゃんなら丁度良いんじゃない?


 ミリア:?


 風呂敷包みを開けるミリア


 ミリア:うお!


 惠:デッカ!


 風呂敷包みから巨大な饅頭が現れる


 秘書:後生大事に抱えてると思ったら巨大饅頭ですか。


 ミリア:ただの饅頭じゃない。『獄城饅頭ごくじょうまんじゅう


 惠:な、何にゃ?その獄城饅頭って。


 真琴:ボク聞いた事ある。地獄界でも贈答品でしか出回らない超高級饅頭だよね?


 ダリア:ああ、それなら私も知ってる。作れる数も限られてるから完全予約制のやつだったな。


 シン:大抵は大家族向けのものなのですが、総理なら個人宛で出してもペロリと完食でしょうね。


 ミリア:ふえ?


 惠:早っ!もう食い終わってるし。


 ミリア:大変美味しゅうございました♪


 リンダ:お気に召していただいて何よりでっす☆


 秘書:総裁、そろそろ商談の方を。


 リンダ:アウチッ!すっかり忘れてたじぇ。


 ミリア:商談ってネメシス銀行が我が国に支店を構えるという件ですか?


 リンダ:せいか〜い♪


 2時間に渡る商談を終える


 リンダ:いんやぁ、実に良い商談だったねぇ♪


 ミリア:そうですねぇ♪


 惠:殆どグルメ談義だったにゃ。


 リンダ:ほんじゃ、明日詳しい書類持ってくんね〜♪


 ミリア:は〜い♪





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る