第4話不穏な視線
アオイ:稀代の女ったらし魔王と名高い
魔界時間10:00 首都レストランテ 首相官邸
ミリア:うぅ、この手紙ラブレターだ。内容がめちゃくちゃ濃いよ〜。
惠:下手すりゃストーカーにゃ。
アオイ:この方は猫の獣人族でこの国の科学相、
シン:兎に角、今は何もしてこないようですし。様子見でいいのではありませんか?
アオイ:そしてこの方は魔王秘書のシンさんこと、本名シンシア・サタン。初代魔界宇宙帝王サタン様の御妹君です。訳あって身分を隠しています。
ミリア:そうだね。
惠:しっかしコイツのどこがそんなにいいんだかにゃ。
シン:あら、ご存知ありませんでしたか?今ネットでは『食べる姿が超絶可愛い美女』として有名なんですよ・・・・ほら。
ネットの記事を見せるシン
ミリア:ホントだ。
惠:大方、あの色ボケ花魁魔王はこれ見て一目惚れしたんだにゃ。
官邸職員:総理、魔王秘書に志願したいという方が来ておりますが。如何致しましょう?
ミリア:魔王秘書に?わかった、通して。
官邸職員:承知致しました。
首相執務室に転移してくるベリアル族の女性
ユージン:お初にお目にかかりますミリア・アクガリタル総理。私はユージン・ベリアルです。
ミリア:ベリアル⁉︎あのベリアル公爵家の?
ユージン:いえ、ベリアルといっても遠縁で末端の分家にあたるので本家とはあまり関係ございません。
ミリア:ウチの国に魔王秘書として志願したいって言ってたけど。
ユージン:はい、私も元は料理人。料理人の国を作りたいという総理の崇高な目標に感動して志願したいと思い立った次第♪
ミリア:そっか・・・じゃあ合格♪
惠:そんにゃあっさりと。
シン:良いではありませんか、それにユージン・ベリアルといえばあらゆる魔王に詳しいと聞きます。この先国土争奪戦争を優位に進められるので総理の判断は賢明かと♪
ミリア:色々支度もあるだろうし、明日から第2秘書としてお願いね♡
ユージン:はい♪
それから1週間・・・
惠:誰かに見られてる気がする?
ミリア:うん、ここ1週間四六時中誰かに見張られてる気がして。
シン:ストーカーでしょうか?
ユージン:主にどういった時が多いですか?
ミリア:食事とか、お風呂が多い。
ユージン:成る程、どうやらスパイという線は完全に外れたようです。
惠:というと?
ユージン:ストーカーの正体がこの国を欲するスパイならもっと国家機密に関わるシーンでストーカーを装って探る筈。それが私生活、主に食事シーンは兎も角、入浴シーンともなると・・・
惠:まさかストーカーの正体はあの色ボケ花魁魔王かにゃ⁉︎
ユージン:私の記憶では、魁桜国の揚羽天皇は滅多に皇居から出ません。彼女が吸収した国の中に諜報活動を得意とする国があります。シンさんほどの方にも感知されない者となるとその国の精鋭部隊と思われます。
惠:ストーキングにわざわざ一国の精鋭部隊を送り込むなんていよいよもってド変態魔王にゃ。
シン:まぁ、揚羽天皇が惹かれるのもわかる気がします。総理は食事してる時が1番可愛らしい方ですから♡
惠:4000億歳の若作りババァがなに色気付いてるのにゃ。あ〜、シンの場合は孫に食いモンで餌付けするおばあ・・・・
惠にヘッドロックをキメるシン
シン:相変わらず失礼なバカ猫ですね、このまま頭蓋骨砕いて差し上げましょうか?
惠:イ、イデデデデッ!ほ、本気で怒ってるのにゃーーー!
ユージン:と、兎に角。早いところその精鋭部隊を見つけ出さないと総理が揚羽天皇に
ミリア:それはイヤ!
シン:そうですね、あのド変態魔王に私の総理が視姦され続けられるなど我慢なりません!
惠:今『私の』って言ったかにゃ?
シン:余計な無駄口たたく暇があったら公安大臣の真琴君呼んで早急に対策を打つ!
惠:ア、アイアイにゃー!
次回へ続く・・・
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