第3話迫る華の魁桜国

 アオイ:アクガリタル国、まったりゆっくり構えているように見えて実は4つの国の中で本編のシルフィード王国の次に成長している国。そんなアクガリタル国に宣戦布告をしようとしてる国がありました。


 魔界時間12:55 首都レストランテ 総理官邸


 ミリア:ごっちで〜す♪


 惠:相変わらず物凄い量を食うにゃ。


 ミリア:これでも普通だよ♪


 真琴:ミリアお姉ちゃん、これ。


 ミリア:ん?手紙?


 惠:ネット社会が定着して数千億年というこのご時世にまた古風にゃ。


 ミリア:差出人は・・・・『揚羽あげは』?


 シン:な⁉︎


 惠:さてはアンタ何か知ってるにゃ。


 シン:遊郭超大国、魁桜国かいおうこく。魔王の名は『揚羽天皇』女性の身でありながら多くのめかけを持つ好色魔王、正直言って超ド変態です。


 惠:シンにここまで言わすとなると相当なモンにゃ。


 シン:魁桜国随一の絶世の美女だから尚更タチが悪い。


 惠:ミリア、おみゃあ何しでかしたのかにゃ?


 ミリア:何にもしてないし、そもそも一切面識ないよ〜!


 同時刻 魁桜国首都『朱麗門しゅれいもん』皇居


 侍女:天子様、征夷大将軍『咲妃さき』様が御目通りを願い出ております。


 揚羽:通してくんなまし。


 アオイ:この方が魁桜国魔王、揚羽天皇陛下です。一国の魔王でありながら国内最高の花魁でもあります。


 咲妃:天子様におかれましてはご機嫌麗しく、御尊顔を拝し奉り恐悦至極にございます。


 揚羽:建前などいいでありんす。早う『例の娘』の事教えておくんなまし。


 宙に浮く液晶モニターに映す咲妃


 咲妃:はっ、天子様のお気に召したこの者はアクガリタル国魔王、ミリア・アクガリタル内閣総理大臣。魔界宇宙中央政府の元議員であり、元料理人でもあります。


 揚羽:う〜ん♪いつ見ても美しさと可愛さを併せ持つ魅力的な子でありんす。見れば見る度欲しくなってくるでありんす♡


 魔王具『聖魁せいらん煙管きせる』で咲妃を差す揚羽


 揚羽:この国は国土争奪戦争には参戦出来るんかえ?


 咲妃:畏れながら、国土争奪戦争に挑むには一歩及ばずです。


 揚羽:なら敵に塩を送るように『参戦出来る程に成長させる』まででありんす♪


 咲妃:『また』国ごと喰らうおつもりですか?


 揚羽:わっちは欲しいものを手に入れるためなら手段は選ばないでありんす。国を捨てたくないと言おうものなら『国ごと』喰らえばいい。でありんす♡


 咲妃:(喰らった国の数は数知れず、囲った女も数知れず。その全ての女が魔王達。ミリア・アクガリタル殿が暴食の天子様を止めてくれれば良いのだが)


 揚羽:ん?どうした?咲妃。


 咲妃:あ、いえ。如何にしてアクガリタル国を参戦されるまでに成長させるかと思案しておりました。


 揚羽:それはまっこと忠義者でありんすなぁ♪


 咲妃:勿体無きお言葉。では城に戻り策を練ります故。


 揚羽:吉報を待ってるでありんす♪・・・さて。ぞ、この文をアクガリタル国へ届けてくんなまし。


 侍女:はい。


 再びミリアの画像見る揚羽


 揚羽:ほんに美しくも可愛らしいでありんす。見れば見るほど食べてしまいたくなるでありんす。勿論、性的な意味で♪嗚呼、想像するだけでゾクゾクするでありんす♡


 再び総理官邸


 ゾクッ!


 惠:どしたにゃ?


 ミリア:なんか寒気が。


 惠:風邪かにゃ?医者行って寝た方がいいにゃ。


 ミリア:うん、そうする。






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