2019年1月16日

 今日、いや、昨日はなんというかとても慌ただしく大変な日であった。

 会社では作る書類の量が多く、ややこしいものもあったので少々苦戦した。それら上司にも見てもらいつつなんとか完成した。

 その他にも些細な用事だけど外出する用件があったりまた夕方にこれも作らなきゃいけないなーなんてものが出てきたり。慌ただしかったがいつもの様に無事帰宅できて、この日はとにかく酒を飲むつもりであった。

 父は仕事でおらず母と兄がいるのみ。正月、昨日とそれぞれ買った酒はある。昨日買ったプロシュート・サンダニエーレもまだある。そして兄が生ソーセージを焼いてくれた。

 とりあえず飲む前に風呂掃除をし、いつでも沸かせるように準備だけしておいた。

 平成ネット史(仮)の後編を見ながら、懐かしさなどを抱きつつ話していた。

 途中クイズ番組等も観て、自分は酔った頭で計算アプリを何回かやる。割り算を20問くらいはした。あとFGOも周回をするが、なるほどカクカクとはこういうことか、とある意味納得する。……iPhone7をFGOに暫く使おうかな……。

 兄は友達とゲームするということで酒瓶をいくつか持って自室へ。俺はそのまま酒を飲み、母も少しだけ飲んでいた。


 そこまではよかったのだが、21時半頃、トイレに駆け込んだ兄の様子がおかしい。明らかに吐いている。気持ち悪いなんて言っている。

 母が様子を見に行き、水が欲しいと言うのでコップに入れた水を差し入れ、リビングで横にならせたが、やっぱり様子がおかしい。顔色は悪いし目は虚ろだし、洗面器なりビニール袋なりにずっと吐いてる。吐くもの無くなっても気持ち悪いと言う。

 まさか急性アルコール中毒だろうか。俺はその辺の判断がぱっとできなくて、だが本当に急性アルコール中毒なら早く何とかしなくてはいけないし、そうでなくてもなかなか見ないレベルで苦しむ兄が見てられなくて、持っていたスマホで救急車を呼んだ。相当慌てていたんだろうなあ、兄の年齢が分からなくなったし、落ち着いてくださいって言われた。

 十分くらいで来てくれた救急隊員さんを案内して、うろ覚えながらも飲んでいた酒の量を伝える。

 だが俺もずっと見てた訳では無いので「ワインはグラス1杯か2杯かそこらやと思うんですけど」「あほか3杯以上は飲んだわ!」なんてやり取りもあった。

 いや、でもワインだけでなくウォッカとかジンとか飲んでたらそりゃ……まぁ……酔うわなあ。


 その後「気持ち悪い」「もう酒飲みたくない」「一週間のうちに二回も救急車に乗るとは」と呻く兄は担架に乗せられて救急車で運ばれ、母がついて行った。

 1人残された俺は、皿を洗いシンクを片付け、風呂に入って、救急隊員にビビって逃げていた美紅と遊んで……なんてしていたのだ。

 この時点でなんて日だ。なのだけど、まだ終わらない。……まぁ、帰るにしても兄の補助がいるのだけど、母ひとりじゃ兄を運べないので、タクシーで来てほしいと。

 そんなこんなで急いで準備してタクシー呼んで向かったわけだ。タクシー代って高いなあ。

 点滴を打ってもらった兄はだいぶ回復していたが、それでもいつも通りとは行かず、目はまだ虚ろだった。でもまぁ、ちゃんと反応は帰ってきたし、なんとか歩けたので、よかった。


 帰宅後は母と二人で和室に布団を敷いて、兄には寝てもらうことにした。潜ってすぐさま寝ていた。早く寝て、そして酒は控えてもらわなくてはいけないなあ。

 和室で寝込む兄を心配するかの如く見つめる美紅を撫でて、とりあえず俺も休むことにする。


 急性アルコール中毒では無かったが、そうでなくても酒は様々な病気に繋がるし、飲みすぎない程度に飲むのが一番なのだなあと改めて思うと同時に、俺も気をつけなくてはいけないなと思った。というかうちの男性陣は酒に関しては問題アリか?

 ……なんというか本当に、この日はとにかく慌ただしかった。気持ち的にも疲れた。ほんとなんて日だ。

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