捻れた愛の逃避行なら昭和末期のトレンディドラマだが、これは捻れた自殺の逃避行だ。つまり平成末期のライトノベルだ。ひたすら受け身のようでいてしたたか者のお嬢さんは、これから加害者どもに思う存分報復するのだろうか。いずれにせよ社畜が恋畜にならないよう他人事ながら適当に見守っている。
ラノベ感のある自殺の仕方ですね。ただそれだけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。ラノベ。ただそれだけです。悪い意味に聞こえますが、これは僕個人がラノベをそんなに好きでは無いだけであって、こういう系統が好きな人は好きだと思います。
飛び降りのバッティングというまさかのシチュエーションから始まる、コミカルでハートフルなストーリーです。長編があったら読んでみたいと思わせました。