十三話目~きよみ視点~

━━━前回の翌日...


ゴンゴンゴン!!!


自室で寝ていたきよみは驚いて飛び起きた。

そして周りを見渡し、「あ、たけるさんなのかな?」と思いながら玄関に向かった。


ガチy...

「おはようございます、埼玉県警察です」

「え、え、何ですか...?」


扉を開いたらそこにはスーツを着た男性二人がいた。

そして、警察手帳らしきものを開いて警察だということを言った。

きよみは驚きで思考が停止してしまっていた。

警察にお世話になるなんてことは何もしていないのだから。


「あなたはきよみさんであってますか?」

「はい、そうですけど...」

「ちょっとお話を聞かせてもらってもいいですか?」

「...分かりました」


それから、きよみは警察に連れられて近所の交番に行った。

そして、聴取室に連れられた。


「それでは、話を聞きましょうか...」

「はい」

「まず、あなたはたけるさんのことをご存知ですよね?」

「はい、私の彼氏です...」


たけるの事を聞かれたきよみは頬を紅潮させながら答えた。


「彼が...どうしたんですか?」

「昨日ですね、彼の自宅に泥棒が入っていまして、盗まれたんですよ、銀行通帳が」

「えぇ!そうなんですか!?」

「そうなんですよ、なので、きよみさん、あなたが何か知っているのではないかと思いまして」

「...いいえ、何も知らないです...」


何も知らなかったきよみは何も答えられずに俯いてしまった。


「いえ、大丈夫ですよ。続いt...」


バタン!


「警部!犯人が見つかりました!」

「なんだって!誰だったんだ!」

「被害者の叔父でした!」

「そうなのか...すまなかったな、もう大丈夫だ、貴重な時間をくれてありがとう」

「いえいえ、こちらこそ、なんの力にもなれずごめんなさい」

「いいんだよ、もう、捕まったからね...」


犯人が捕まったという報を聞いてきよみは安心した。

そして、きよみは自宅に帰ることになった。




───きよみは自宅に帰り、それから学校へ向かった。たけるは居なかった為、一人で登校した。

そして、きよみは学校で授業を受けてはいたが、たけるが居ないため、授業に集中は出来なかった。

ゆなの話もあまり耳に入ってこなかった。

その日の授業を全て終わらせ、家に帰った。

そして、たけるのことが気になったが、自分にはどうにも出来ないと思い、その日は何もせずに終わった。



───たけるは...?

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