12

僕たちはすごくピラミッドが建っているところへ来た。

「すごくいっぱいピラミッドが建ってるなぁ、ここから探すのか、魔王幹部のすみか」

「私女神だからわっかるんだよねぇ!あのでっかいピラミッドが魔王幹部のすみかだよ!」

「ほんとかよ!」

「安心して!ほら、なんとなく強そうな幹部かすんでそうでしょ!SPもいるし!」

ほんとだ、入り口のところにこわもてのスーツ男がいる、

「あのSP倒さない限り魔王幹部に近づけないんじゃ?」

「大丈夫!友達のふりして入ればいいから!」

そういってインフィアは入り口のところに近づいていく。

するとSPはインフィアに近づいた。さすがにばれたか………だが

「入っていいってさ!」

なんとこの女神本当に魔王幹部の友達だと思いこませた

「ようこそいらっしゃいました、ささっゴージャス様にお会いしてください」

こいつらほんとに魔王幹部の部下なのか?

インフィアは少し僕に近づき

「さっさとゴージャス殺しましょ!」

ととんでもないことを耳元で口走った。


「やぁ!いらっしゃぁ~い!待ってたよぉ~フレンズたちぃ!」

すごくひょうきんな魔物だな、こんなのが魔王幹部でいいのか?

「フレンズたちですって!ぷぷ!これから私たちに殺されるなんて知らずに~」

と小声で僕の耳元で言いすごく悪役っぽく笑うインフィア

「やっぱり~!友達はお金で作れるんだねぇ~!さっすがパパの言うとおりだね!」


お金で友達作れる?なんか変じゃね?


とりあえず本当に魔王幹部なのか聞こうとするとインフィアが

「さぁ観念しなさい!魔王幹部!いや大魔神ゴージャス!」

「まてまてまて!まだこいつが魔王幹部だとは限らないだろ!」

ゴージャス(仮)を縄で縛り付けたインフィアを僕は止めた。

「………それもそうね、ききたいけど、あんたほんとに魔王幹部?それとも魔神?」

この絵はなんだよ、僕は何を見せられてんだよ、すごく坊っちゃんらしい魔神(仮)を縄で縛り上げたあげく今さら魔神なのかどうかって聞く女神の図


てかこいつ女神だよな?女神って、なんかこう、『私のお告げを聞いたものは幸せになれます』みたいなこと言うと思うんだけど………まぁ、いきたくもない異世界につれていくやつだから本当は女神じゃないんじゃないかな?


「さぁ、本当のことを言いなさい!本当のことをいったら縄をこれ以上きつく縛って体のいたるところを骨折されて泡をふかせてあげるか土に返してあげるから」


この女神怖いわー。さらっとどっちも殺すって言ってるんだもん。


「ぼくは魔王の幹部じゃ……!」

すぐさまインフィアはゴージャス(仮)の口にガムテープを張り付けた。しかも強力の

「いま言ったね、魔王幹部って!さて、サキ、やっちゃっていいよね!てかあんたやりなさい」


やだわ!今、ゴージャス(仮)をチラ見したら半泣きなんだもん。殺せるわけないじゃん!


「てかこいつ友達がどうとか言ってたよな?」

「それがなに?まさかこんなやつと友達になるの?」

「まぁ、てかぼくこいつに言いたいことがあるから縄をほどいてやってくれ」

「仕方がないな」

そういってインフィアは縄をほどいてあげた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る