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「はぁ~い!元気にやってる?」
また真夜中、あのアホ女神が僕のところへきた。
「元気にやってる?ってなんだよ!お前が魔王の幹部に化けたせいでギルド中大騒ぎしてるわ!」
「そりゃよかったじゃん!人気者になって甘えまくり異世界生活楽しもうよ!」
「ばか言うな!今思ったがお前もしかして一日おきに俺の顔見に行くるの?」
「もち!」
女神は親指でbとした
「もち!じゃねーよ駄女神!まさか責任負わされたのか?」
ときくと恥ずかしがりながら女神は縦にコクリとうなずいた。
「だったら早く異世界から僕を日本へ帰国させろ!」
というと女神は横に首をふった。
「無理なの、女神条例上もといた場所には二度と戻れない仕組みなの」
とてへぺろをしながら女神は言った。
「なんだよその規制、てか今日はなんのようだ?また魔王の幹部に化けて僕に倒されたいの?」
「違う違う、今日は君の心の傷を癒しにきたの!無理やり連れてきちゃったから悪いかなぁ~と思って!」
<ゴチン!>
思い切り僕は女神の頭を殴った
「痛いじゃない!何すんのよ!」
半泣きで怒る女神にぼくは
「僕の心の傷を癒しにくるならいっそあの変な条約無視して日本に帰らせろよ!てかもうくんな!」
「あなたはたしか両親教師なのよね?だったらわかるでしょ!条約や法律無視すると捕まるって!」
「知ってるよそんなもん!てか今何時だと思ってんだ!もう帰れ!」
「意地悪!うわ~ん!」
半べそかいて女神は消えた。
女神と下らない話をすると眠れなくなるのでほんとうにもうでてこないでほしい。
「おっはようございま~す!サキ様!あれ?目に隈できてますけど?眠れなかったんですか?」
何事もなかったかのようにイオリは僕に朝の挨拶をした。
「悪夢にうなされててな……」
「悪夢ですか、あ!ジンマさんおはようございます!今日あれやるんですよね?」
「お!もう起きてるのか!お二人さんおはよう、やるぞ!自分の必殺技考えてきたか?」
僕たちは今日、冒険者限定で使える『必殺技』の練習する。
イオリは必殺技を考えてきたらしく早くいこうといってるが昨日の夜、駄女神の邪魔が入り必殺技を考えられなかった。
あの女神、次あったらぶちのめす。
ここの世界は日本とおんなじく季節があるらしい。日本は『春夏秋冬』だがこの街は『夏秋春冬』で今ここの世界では夏だ、日本では夏にセミがなくがこの世界ではそんな常識的なこのはなく冬に蝉が鳴き春に鈴虫がなくらしい。
「見てろよサキ、イオリ!これが俺の魔法格闘の技だ!『バーニングスプラッシュ!』」
ジンマは近くにあった木に攻撃した。
巨木なのに一瞬で粉々になった。
「すごい!これが技なのか!」
「すごいです!すごいです!ジンマさんは強いです!」
驚く僕と感心するイオリ
「じゃあ順番に昨日考えてきた必殺技を見せてもらおうか!」
「はい!一番イオリ!剣に炎を着けてブーメランのように飛ばして『ファイアーローリング!』」
剣の先を燃やし回転させブーメランのように投げた。
「おお!すげー!イオリ嬢ちゃんいいの考えたな!」
ジンマはイオリの頭を撫でる
「よし次、サキ、行けるか?」
女神のせいでなにも考えてないけど即興で何とかしなきゃ!
「えっと、『綴夜スペシャル!』」
僕は両手を無駄に振り回し特効した。
「フッ」
なぜか鼻で笑い目をそらすジンマ
絶対これ下らねーって思っただろ?
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