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「はい、こちらのクエストを受注するのですね」

僕はジンマから簡単なクエストを受けるよう言われた。


ここのギルドはレベルが上がるごとに武器のレベルも上がるらしいし加工屋で特定のものとお金を出すと新しい武器を作ってくれることがわかった。


今回僕が受けたクエストはこれだ

【豚スター(ブースター)を10匹討伐せよ!難易度 星三つ半】

豚スターはここでは有名らしく生きたまま捕獲すると最大で9000ポッケするらしい高級食材、昨日の歓迎会で丸焼きが出て来て食べたらおいしかった。

今日は捕獲ではなく討伐だから食べれないのが残念だが豚スターを討伐すると捕獲のように高くはないが報酬として5000ポッケが僕の懐に入る。



僕は町を出て豚スターを探していると一人の女の子が一人で五ひきの豚スター相手に苦戦していた。

「いやぁ!なんでこんなにこの豚つよいの?」

次々と女の子に突進していく豚スター

ヤバい!このままだとあの女の子倒れちゃう!

僕は急いでその女の子のところへ駆け寄り突進してくる豚スターを退治した。

「大丈夫?怪我はない?(イケボ)」

「あ、ありがとうございます!あ!あなたはもしかして!サキ様?あの魔王幹部を倒されたという!」

「そうですけど?」

「会いたかったです!あの?あなた様は今、一人で冒険者やってるんですか?パーティー組まずに?」

顔を僕に近づけて訪ねてくる女の子

「一応パーティーメンバー募集の張り紙はギルドのメンバー募集の壁に張ってるんだけど誰も来なくて……」

張り紙をはってから一日たった昨日は誰も来なかった。

「じゃあ!私をあなた様のパーティーにいれてください!」

突然そんなことを女の子は口走った。

「へ?パーティーに入りたいの?」

半信半疑な僕は確認としてもう一度女の子に聞いた。

「はい!いれてください!魔王幹部を倒されたあなた様の活躍が見たくて!それに幹部を倒されたあなた様のプライベートが見たくて!だめですか?」

すこし悲しそうな顔をする女の子に僕はこういった。

「いやだめじゃないよ!大歓迎!仲間がいないと僕寂しいしね!」

「本当ですか!ありがとうございます!私がんばります!私の名前はイオリといいます!」

満面の笑みで僕をみたイオリはすごく嬉しそうだった。


「という訳でパーティーメンバー見つかったんだよジンマ」

クエストは一度リタイアして僕はギルドで力仕事していたジンマにパーティーメンバーのことを話した。

「ほー!よかったじゃねーか!で、肝心のお仲間さんは?」

「今、メンバー申請してるよ」

「パーティーメンバーもいったのか?ここのパーティーは好きなように名前を決められるんだぞ!」

やば!いってないかも!

「え?自由に決められるの?!最初にいってよジンマぁ」

「すまんな、まさかサキに仲間ができる日はまだまだ遠いと思ったから」

ジンマが僕に謝ってるとさっきのイオリが戻ってきた。

「サキ様ぁ!パーティーの申請してきましたよぉ!」

「あ、ありがとね、えっと紹介するね、今僕がお世話になってるジンマだよ」

「わぁ、多きなからだの人!よろしくお願いします、私の名前はイオリといいます!」

「よろしく」

すこし頭を下げて礼をするジンマ

なぜか顔が真っ赤だ

「ところでお嬢ちゃん、サキとのパーティー名何にしたんだい?」

とジンマはイオリに質問する


「私とサキ様のパーティー名は『イオリちゃんとサキ様~愛を添えて~』です!」


「高級そうなレストランの料理か!」


つい突っ込みをしてしまった

「え~だめですかぁ?いいと思ったんですけどねぇ…まぁパーティーメンバーが増えたら『イオリちゃんと◯◯とサキ様~愛を添えて~』ってパーティーメンバーの名前を使ってパーティー名の名前を増やそうと思ってるんですが?駄目です?」

とすごくなにもなかったのようにイオリは言う。

僕はちらっとジンマを見ると顔と手を机において震えながらうずくまってる、これ絶対笑ってんだろ。

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