2
夜、ジンマの家へ僕は寝ていた。
ジンマは僕に
「クエストでポッケをためて一軒家が買えるぐらいになるまでこの家に住め」
といってくれた。
ちなみに1ポッケは日本円で1円らしい
ベッドはいい高さでマットレスひいてて寝心地がいいし布団は気持ちいいし毛布はもふもふ、いい香りがする。
「もしもーし、きこえてる?おーい!」
どこかで聞いたことがある声が聞こえたが持病の難聴でなにも聞こえない。
「ねぇ、聞こえてるよね?私よ?女神、女神様よ!」
だんだん声のボリュームが上がっていくけど空耳だろ
「起きてんだろこのくそがき!」
「うるせー!」
我慢できず僕はベッドから起きた
やっぱり声の主は僕をこの世界へ無理やり来させた女神だった。
「なんだよこんな真夜中に!」
僕は寝起きと寝てるとき起こされるとすごく機嫌が悪い。
「ちゃんと歯磨きはした?お風呂はいった?」
「おのれは僕のおかんか!」
女神はバカのことを言うので突っ込みをいれた。
「で、用件は?」
「用件はね…うふふ、…そっちの町に魔王の幹部送っといたから!」
は?
「は?なんつった?」
「だから魔王の幹部をそっちに送っといたから」
「魔王の幹部?」
「うん、簡単に言うと………やっぱ説明無理!戦ってみて!」
と捨て台詞を吐き女神は消えた。
「ぶっとばすぞテメー!」
さっき女神がいた場所にひたすら僕は枕を投げた。
翌日、ギルドで朝食を食べてるジンマに女神について質問した。
「女神ってどんな人なの?」
「女神様か?女神様はとっても綺麗で心優しくて心を浄化させてくれる立派な神様だ」
ジンマの話で確信した、あいつ『自称』女神なんだろな、綺麗以外なにひとつあってなかった。
心優しいか?俺を理不尽にこの世界へ送るやつだぞ?
心を浄化させてくれるか?人が寝てるのに邪魔してくるやつだぞ?
浄化どころか汚してたわ!心行くまま熟睡してたのに
あいつのせいで昨日はあのあと寝れなかったし僕はすげー困ってるんだけど……
「サキ、それがどうしたんだ?」
「いや、なんでも、ところで、ここのギルドで魔王の幹部が来てるって噂は聞いたことない?」
昨日あのアホ(女神)から聞いた話を聞いてみる
「いや、一切噂にはなってないが?」
はい確定。この町には魔王の幹部は来ませんね。
つーわけでこの話はおしまい!女神はホラ吹き、ホラ吹き
「大変だ!商店街で翼と牙のはえた女が暴れまくってるって!しかもそいつ自分から魔王の幹部っていってるらしいぞ!」
いきなりギルド入り口が開いて一人の男が大声で叫んだ
「そりゃあ大変だ!サキ、いくぞ!」
「は?マジですか?」
商店街につくと何処かでみたことがある女が暴れまくってた。
「ここの町に戦勢布告するわ!この美しき女神……じゃなかった、ヴァンパイアがえっとえっと……」
今、女神っていっただろ
戸惑ってるヴァンパイア(女神)をみて町の住人は
「あいつどうしたんだ?さっきまでそこにおいてあるリンゴの山を崩したり、あっちにいる子供の飴を取り上げたりしてるが今はもう落ち着いてるな」
とざわついてる、てかやることちっちぇな女神さんよぉ、
まぁ幹部のことすこしわかった僕は女神……ヴァンパイアに近づいた。
「こ、これ以上近づくな!私は女神……じゃなかったヴァンパイアよ!血を吸うわよ!」
なぜか後退りを始める幹部
「ようやくわかったよ女神様、幹部がどんなやつかってね!」
昨日から僕の相棒になった剣をヴァンパイアに向け振り下ろした。
「ちょ!たんまぁ!」
ヴァンパイアは振り下ろす瞬間に消えた。
後ろを振り向くと町の人たちが全員こちらを見ている。まぁ無理もないか、
「サキが、魔王の幹部をやっつけた!まだこの町にきたばかりなのに!」
「すげー!それって将来有望じゃん!」
なんかすごい騒ぎになった、これってなんでかわからないけど!
その日から僕は英雄サキと呼ばれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます