大切なプレゼンを前に、誘拐事件に巻き込まれてしまった主人公。子供の命がかかっているからと、犯人たちに翻弄されながら、必死に走り回ります。最終話は、驚いた後に納得して、膝を打ちました。
貧乏くじを引く人間は、お人好しが多いのかも知れない。このお話の主人公もそうなのです。頼まれると断れない。それは、自分よりも人を優先する優しさがあるからなのでしょう。さて、この主人公。生来の人の良さを遺憾なく発揮して、今度はとんでもないことに巻き込まれてしまいます。どんなことに巻き込まれたのか? そしてこの物語の結末とは?人が良いのはある種の才能なのかも知れないと、そう思わせてくれる傑作ですよ。