第5話 美味しいご飯
「着いたー!」
「よし、これでご飯が食べられるな。」
「レストラン マルガリッタ」というのが店名らしい。
何だかマルゲリータみたいだと思ったのは心の中に閉まっておこう。
「ふふっ」
「ん?マイカ、どうした?」
いけない、つい笑ってしまったようだ。
「なんでもない。さ、行こ!」
「そうだな。」
私達は店の中に入っていった。
「あれ?門番さん?」
「おお!君たち!来てくれたんだな!」
そこには門番さんがいた。
「え?ここ、門番さんのお店なんですか?」
「違う違う!ここは僕の従兄かやっているんだ。味は確かだから安心してくれ。」
「そうだったんですね!確かに、お客さんでいっぱい!」
店内はとても賑わっていた。
「さ、さ、座って座って!ここの看板メニューは水牛のシチューだよ!」
「へー、美味しそう!じゃあ私それで!」
「じゃあ俺はこの鶏の丸焼きで」
「了解!従兄さーん!注文!」
すると、すぐに料理が出てきた。
「さ、熱々のうちに食べて!」
「それじゃあ、頂きます!・・・うん!お肉がとろけて美味しい!野菜も柔らかくて、食べやすい!」
「この鶏、美味いな!何度でも食いたくなる味だぜ!」
私達はあっという間に食べてしまった。
「美味しかったー!また食べたい!」
「ああ、俺もだ!こんなに美味い鶏の丸焼きなんて食ったことない!」
「うんうん!2人に喜んでもらえてよかったよかった!今回は、お代は僕が払うよ!」
「え、いいの?ありがとう!」
「いいのか?すまない」
「このくらいどうってことないさ。その代わり、また来てくれよ?」
「もちろんだ、こんな美味いもの食えるなら何度でも来るさ!」
「もちろん私も来ます!・・・あ、冒険者ギルドに行きたいんですけど、どこか分かりますか?」
「それなら、この道をまっすぐ行って、つきあたりを左に行ったら見えてくるはずだ。」
「ありがとうございます!」
「おう!この後も楽しんでなー!またな!」
「ああ!また来るぜ!」
そうして私たちは店を出た。
「よし、飯も食ったし、ギルドに行くか!」
そう言えばアレンハイド、実家はこの辺ではないと言っていたな。
「うん!・・・そういえば、アレンハイドはこのあとどうするの?私は泊まるけど、確かアレンハイドの地元ってこの辺じゃないんでしょ?」
「ん?ああ、俺も冒険者登録するよ。」
「え?なんで?家に帰らないの?」
「俺、実家暮らしでさ。お袋から早く仕事に就けって言われるんだよ。この際だから、俺も冒険者になろうと思ってるんだ。」
なんと。彼はニートだったのか。
・・・あ、そうだ。いいこと考えた。
「じゃあ、パーティー組まない?」
「パーティー?」
「うん。その方がお互い1人でやるよりいいでしょ?」
「そうだな、2人の方が心強い」
「じゃあ決まり!これからもよろしく、アレンハイド」
「ああ、こちらこそよろしく、マイカ」
「・・・あ、ギルドってあれじゃない?」
「よし、じゃあ早く行って登録しようぜ!」
「そうだね!」
そんな言葉を交わしながら私たちはギルドに入っていった。
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