第2章 アスリート超大国

第25話入国!オリンピア王国

 アオイ:国土争奪戦争参戦基準を満たしたムネミツ皇国。オリンピア王との会談のため入国するのですが、何か様子がおかしいようですね、何があったのでしょう?


 魔界時間9:56 オリンピア王国 王都メダリオ上空


『皇王専用艦ムラサメ』


 紅葉:あ、あの!本当に僕もこの艦にご一緒して良かったんですか?


 莉音:未来ある若き有望な刀匠が見聞を広めるとなれば大歓迎だ♪


 紅葉:ありがとうございます!


 莉音:オリンピア王国の名工といえば魔族国宝ダンベルトの手掛けた宝剣『バーベルキャリバー』だな。


 紅葉:はい、オリンピア王国の重要文化財に指定されています。見るためにはオリンピア王直々の許可証がいるくらい貴重な宝剣と先生から聞きました。


 莉音:なら私の方から口利きしてやろうか?


 紅葉:いえ、これは僕が直に頼まないといけないですし、先生の紹介状も持ってるので大丈夫です。


 莉音:その心意気や良し!だが、時には人を頼るのも一人前になるためには重要な事だ。会えるように口利きしてやるからそこから先は自分で頼む、これでどうだ?


 紅葉:ではお言葉に甘えてお願いします。


 莉音:うむ、それで良い♪


 モニターに映る艦長


 艦長:皇王陛下、本艦は間も無く王都メダリオ次元国際空港へ到着致します。下艦の準備をお願い致します。


 莉音:承知した。


 同時刻 ストレッチ城


 トレーナ宰相:国王陛下、ムネミツ皇国皇王専用艦が到着致しました。


 ドレイク:おお!遂に来たか!早速出迎わねば♪


 トレーナ宰相:それは良いですが、『今は』それどころではないでしょう?


 ドレイク:うおー!そうであった!


 トレーナ宰相:ムネミツ皇王陛下は私めにお任せを。


 ドレイク:うむ!頼んだぞ!


 トランスゲートで転移する莉音達、それを出迎えるトレーナ宰相


 トレーナ宰相:お待ちしておりました。生憎と国王は不在ですが、代わりに私がお話を伺います。


 莉音:不在?オリンピア王から今日会うと先日言っていたのだが、何かあったのか?


 トレーナ:そ、それは・・・


 大きな地響きが起こる


 紅葉:あわわっ!な、何ですかこの揺れは⁉︎


 トレーナ宰相:これこそが国王陛下の不在の理由です。


 莉音:この魔界宇宙で地震はあり得ない。『この国の地下で何かが起こってる』ではないか?


 トレーナ宰相:その通りでございます。我が国の巨獣が時折この国の地下で暴れているのです。


 莉音:いつからだ?


 トレーナ宰相:ムネミツ皇王陛下がこの国に入国なされる2時間ほど前からです。


 莉音:成る程。義に熱いオリンピア王が急な不在はおかしいと思ってはいたが、そういう事情であったか。


 紅葉:巨獣は国の守り神である大魔獣ですよね?そんな守り神様が訳もなく暴れたりはしない筈です。きっと『理由』がある筈です!


 莉音:トレーナ殿。


 トレーナ宰相:はい。


 莉音:我が国はオリンピア王には先日助けられた、我が国もこの事態解決の力になりたい。宜しいか?


 トレーナ宰相:お気持ちに感謝致します!そのお言葉を国王陛下が耳にしたらさぞ歓喜なされる事でしょう♪恥を承知で私から改めてお願いします!


 莉音:承知した!










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