第20話神槌神殿

 アオイ:この国の職人達は職人デビューする時やここ一番という大仕事をする時の訪れる神殿があります。旧ファクトゥリア王国滅亡後封鎖されてたのですが、ムネミツ皇国建国を機に封鎖が解けて神官さんが戻ってきました。


 魔界時間11:00 鉱練山脈こうれんさんみゃく劔狼山けんろうさん


『牙狼邸』


 紅葉:神槌神殿しんてつしんでんですか?


 景光:ええ、新たに職人になる人や、一世一代の大仕事をする時の成功祈願に行く神殿ですね。紅葉も職人になるなら行くべきですよ♪


 紅葉:はい!


 政秀:ほぉ、それは興味深い。私も行こう♪


 景光:では皆で行きましょうか♪


 移動する事1時間、天高くそびえる神槌山。その山頂に見える神槌神殿


 紅葉:うわ〜!ここを登るんですか⁉︎


 政秀:金比羅山より凄いな。


 紅葉:金比羅山?


 政秀:私のいた世界にあった神殿みたいなものだ。階段が凄くてな、登るのに苦労した。


 景光:京の伏見稲荷の階段も凄かったですよね。


 政秀:千本鳥居のある伏見稲荷ですな。景光殿も行かれましたか♪


 景光:人間に化けて行きました。


 紅葉:う〜ん、聞いてもピンとこないな〜。


 景光:まぁ、行った事なければそうなりますな。これが伏見稲荷と金比羅山ですよ。


 デバイスの画像を見せる景光


 紅葉:へぇ、これがそうなんだ〜♪


 景光:さ、登りましょうか。


 1時間後 神槌神殿


 ミスリル神官:よくぞお越しくださいました。私がこの神殿の神官を務めるミスリルです。


 景光:今日はこの子の職人になるべく儀式を執り行うために参りました。


 ミスリル神官:左様でございましたか♪それでは儀式を執り行いますので紅葉君、こちらへ。


 神殿の奥に向かう景光達


 ミスリル神官:では景光殿はこちらへ、紅葉君はこちらへ。


 祭壇の前に立つ2人


 ミスリル神官:今日このき日に新たなる若き職人が誕生する事をここに祝福すると共に、この先も良い物を作る喜びを感じられるよう祈りを込めてここに儀式を執り行うものとします。では景光殿、金槌の授与を。


 手製の金槌を授与する景光


 景光:これからも精進してください♪


 金槌を受け取る紅葉


 紅葉:謹んでお受け致します♪


 ミスリル神官:これを以って儀式は成りました♪


 10分後・・・


 政秀:見事だったぞ♪


 紅葉:ありがとうございます!


 景光:さ、お祝いに街で美味しいものでも食べに行きますか♪


 紅葉:はい♪





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