第17話難航する閣僚人事
アオイ:しっかりしているようで実は閣僚人事が一向に進んでいないムネミツ皇国。今回はそんな閣僚人事に悩む方々のお話です。
魔界時間11:00 謁見後 皇王執務室
カロン:成り行きは仕方ないと思うよ、でも何で一番欲しいライフライン系の閣僚じゃなくて国防系の閣僚なのよ。
砅:なんか・・・すまんな。
カロン:あ〜、
莉音:何故狙われたのだ?如何に裏社会の住人とはいえ、魔界帝王様直々に張った結界を破るなんて大それた真似出来ないと思うが。
カロン:その辺はまだわかってないみたい。一応捕まった赤月組は組長以下若頭には実刑判決が下ったけど。警察の手を逃れた残党の仕業って噂よ。
砅:その辺は任せてくれ。
カロン:そうね、人間とはいえ元将軍っていうのは心強いわ♪
砅:この魔界のエネルギー資源は何だ?石油か?電気は原子力なのか?
カロン:どっちも太古の昔に使われなくなったわ。次元エネルギーが普及してからはそっちが完全に主流ね。
砅:建物の中に張ってるあのDコーティングに使われているエネルギーか。
カロン:そう、消費しないと危険なエネルギーでね。だから料金も一世帯辺りが人界の電気代の10分の一なの。
砅:成る程、それでコストが低い分他に資金が回せるわけか。
カロン:ご名答♪この国にもDラインっていう石油で例えたら油田みたいなのはあるけど、それには国家資格を持った専門家が必要で、その法整備を取りまとめる省庁と大臣が必要なのよ。今はそれが原因で次元エネルギーは他国から輸入している現状なの。
砅:自国で精製出来れば輸入する必要も無くなり、その費用がもっと必要なところに回せるわけだ。
梨花:一応オリンピア国王陛下からリストを貰って国王陛下自身もそのリストの方々に親書を送って呼びかけてはいますが・・・
砅:音沙汰無し・・・か。
カロン:だからこっちから動くしかないの。
砅:あと何人必要なんだ?
カロン:あと3人ね。次元エネルギー産業大臣、化学大臣、公安大臣。他にも必要だけど、国土争奪戦争参加資格の合格ラインが5人なの。
砅:今は私とカロンだけか。
カロン:先週産声をあげたディメスティア帝国なんてたった1週間で1人入閣したっていうのに。
莉音:どうにかせねば・・・
梨花:1番遅れてますもんね。
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