第16話少年と女将軍
アオイ:まったりしているようで実はシルフィード王国に次いで成長の早いアクガリタル国。ムネミツ皇国は閣僚集めにか〜な〜り難航しているのか未だ1人。でも今回はようやく1人来るようですね♪
人界時間19:00 アフガニスタン南西部
アメリカ兵:・・・か・・・将軍閣下!
砅:・・・ん?何だ?
アオイ:この方が今回の主人公、日系アメリカ人の
アメリカ兵:あと一歩でテロリストを壊滅出来ますね♪
砅:気を抜くな、住民の安全を完全に確保出来てはじめて勝利というのだ。
偵察隊:閣下!テロリスト本隊が動き出しました!
砅:であるか!行くぞ!
作戦室を出る砅
アメリカ兵A:凄いよな〜、立案した作戦成功率は100%。そして常に前線に立つ猛将ぶり。しかもあの美貌だからなぁ。
アメリカ兵B:軍人じゃなかったらスーパーモデルだぜ♪
アメリカ兵A:いや、ミスコンに出て優勝してもおかしくないぜ♪
アメリカ軍大佐:お前ら、閣下はもう出陣してるんだぞ!
アメリカ兵2人:イ、イエッサー‼︎
テロリストA:な、何だあの女!バケモンか⁉︎
テロリストB:ヒィ!こっちに来る!
テロリストの目の前で消える砅
テロリストA:き、消えた⁉︎
魔界時間8:58分 首都太刀神 皇城 皇王執務室
莉音:次元転移反応?
梨花:はい、観測所からの情報では『
莉音:精錬の森、巨獣フォレストビーバーの縄張りか。
同時刻 鉱練山脈北東部
紅葉:では行ってきます先生♪
アオイ:この子は人間の男の子で紅葉さん。魔界宇宙の刀匠、
景光:気を付けて行ってきてください♪
アオイ:そして、こちらは魔界宇宙の刀匠。ワーウルフ族の60代目牙狼景光さん。
転移ゲートで精錬の森へ向かう紅葉
砅:(何だここは?見たことない植物、それに動物)
砅:(む?コイツは・・・ゴブリンか?映画の撮影か何かであろう)
樵:な〜んも喋んねぇな。
茂みから出てくる紅葉
樵:おんや?こっちは坊ちゃんか、しかもこっちも人間とは!こりゃあ縁起が良い♪拝んどこ・・・
アオイ:私達魔族は親日家ならぬ大の親人家、人間の心が清らかであればあるほど魔族は好意を持ちます。
紅葉:あの、おじさんはこの近くに
樵:万丈杉だって⁉︎こりゃまたえらく珍しい木を探してるんだな。あるにはあるが、そりゃあ、この森のヌシであるフォレストビーバー様の許可が要るぞ。
砅:何だ?そのフォレストビーバーというのは?
樵:へえ!俺を見てもビビらねぇ人間がいるとはなぁ♪・・・あ、フォレストビーバー様だな。アンタ、見たところ魔界は初めての様だな。フォレストビーバー様は巨獣なんだよ。
砅:巨獣?
樵:巨獣ってぇのはな、魔界の国々に必ずいる固有種の魔獣で、魔王様が契約すればこの国に恩恵をもたらすありがた〜い守り神様なんだよ♪
砅:(随分凝った設定だな。本当に映画の撮影か?)
樵:お?丁度あそこに
紅葉:ご親切にありがとうございます♪
樵:良いってことよ、困ったらこのオッチャンを頼りな♪
手を振ってその場を去るゴブリン族の樵
真乃宮:あら?あなたは?
紅葉:あの!僕は刀匠の牙狼景光先生の弟子で紅葉といいます。フォレストビーバー様にお願いがあってきました!
真乃宮:良いわよ♪
精錬の森中枢
真乃宮:ビーバー様!どうかお姿をお見せください!
身体の大きさを変え水面から姿を現わすフォレストビーバー
アオイ:ここからは真乃宮さんによる翻訳モードでお楽しみください♪
ビーバー:ん〜?今日は何の用かのぉ?
紅葉:ほえ〜!大きなビーバーだ♪
砅:(流れで付いてきたが・・・なんて大きさだ。軽く島くらいはある。これを現代科学で再現出来るわけがない!という事はあのゴブリンもあの巨大ビーバーも本物だというのか⁉︎)
真乃宮:ビーバー様にご用があるのはこの子でして。
ビーバー:ホッホッホ♪少年、この爺に何か用かのぉ。
紅葉:ビーバー様は万丈杉というのをご存知ですか?それをわけてほしいのです。
ビーバー:良いぞ〜♪じゃが、何に使うんじゃ?
事情を説明する紅葉
ビーバー:ほぉほぉ、菓子鋏をのぉ・・・ふむ。真乃宮や、『アレ』を持ってきてくれんか?
真乃宮:はい。
2つの木材を出す真乃宮
ビーバー:さて、お前さんにこれのどちらが万丈杉で出来た木材かわかるかのぉ?
2つの木材を見比べ双方の木材を叩いて音を聞く紅葉
砅:(これで一体何を試そうというのだ?)
紅葉:こちらが万丈杉です!
ビーバー:それを選んだ理由は?
紅葉:景光先生から聞きました。万丈杉は年輪が1万以上あって、金属の様な音と鋼の様な硬さが特徴と。ですからこちらが万丈杉です♪
ビーバー:お見事じゃ♪真乃宮よ。
真乃宮:はい。
ビーバー:その子に必要な分だけ分けてあげなさい♪
真乃宮:承知しました♪
紅葉:有難うございます!
ビーバー:ホッホッホ、将来が楽しみな子じゃあ♪
砅:ほぉ・・・・⁉︎
咄嗟に背後の気配と距離をる砅
莉音:ふむ、数秒遅れていたら死んでいたな。見事だ♪
紅葉:皇王様♪
莉音:ふむ、オリンピア王の書簡にあった特徴と一致しているな。其方、名は砅・スティンガーだな?
砅:そうだが。
莉音:私はこのムネミツ皇国魔王、莉音・ムネミツ。種族は邪神族だ。ときに、この者に見覚えはないか?
デバイスに1人の男性を映す莉音
砅:この御仁は・・・ああ!あの時ネパールで救助した御仁!
莉音:このお方の正体はアスリート超大国オリンピア王国魔王、ドレイク・オリンピア16世殿だ。最近親書の様なものを受け取ってはないか?
砅:これか?手紙の質や内容からして何処かの王族か貴族かと思ってはいたが、まさか魔王だったとは・・・
宙に浮いたモニターの映像がドレイクに切り替わる
ドレイク:元気ですかー!精進してますかー!清き心は健全な肉体と精神に宿る。いくぞー‼︎1・2・3・・・
トレーナ宰相:ストーーップ!毎回毎回いい加減にしてください陛下!
ドレイク:う、うむ。それより久しいな砅。その節は助かったぞ♪この通り礼を言う。
深々と頭を下げて礼を言うドレイク
砅:そんな、勿体無きお言葉!こちらこそ魔王陛下とは知らず非礼の数々どうかお許しください!
ドレイク:では軍政大臣の件、引き受けてくれるな?調べたところ其方には身内がいないとあったが。
砅:ええ、元々あのアフガニスタンでのテロリスト掃討作戦が終われば退役する予定でしたし、丁度良かったのです。
ドレイク:うむ!では決まりだな♪
砅:皇王陛下、これから宜しくお願い申し上げます。
莉音:ああ、頼りにしているぞ♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます