第15話刀匠と少年
アオイ:
魔界時間7:00
景光:・・・・・・・・・そこは冷えますよ。さ、そんな所に隠れてないでこっちに来てこれを飲みなさい。
水筒を茂みの方に向けて差し出す景光
景光:暖かいお茶が入っています。温まりますよ♪
少年:・・・・・・・
差し出した水筒を手に取りお茶を飲む少年
少年:・・・・・!美味しい♪
景光:それは良かった・・・・ん?
ふと少年の手を見る景光
少年:?
景光:君は鍛治の経験がありますね。
少年:わかりますか?
景光:これでも刀匠ですからね♪
少年:父の手伝いで少しやっていました。
景光:そうでしたか、私は牙狼景光。君は?
紅葉:
景光:では紅葉、君はこれを見てどう思いますか?
1つの
紅葉:・・・・・これ、菓子鋏ですよね?・・・・これは菓子を作るのには向かないと思います。
景光:理由を聞いてもいいですかな?
紅葉:多分ですけど、使ってる素材が良くないです。これだと切れ味が勝って思うように切れないと思うんです。
景光:初見でそこまで見抜くとは♪私は刀匠になって一度も刀以外のものを作った事がありません。職人という生き物は常に新しいものに挑戦するものです。己を高めるためにと魔界宇宙随一の和菓子職人からの依頼を受けましたが、これがなかなか上手くいかなくて。
紅葉:当然僕は魔界の鉱石は詳しくないですが、多分どれが合ってるかサンプルみたいなのを見せてもらえば分かると思います。
景光:では付いて来なさい。
30分後 劔狼山麓 牙狼邸
政秀:帰ったか・・・ん?その少年は?
アオイ:こちらの女性は日本の幕末に活躍した
景光:実は・・・・
これまでの経緯を説明する景光
政秀:・・・・成る程、じゃあ見せてみようか。
10分後 鉱物蔵
紅葉:凄い!これ全部鍛治で使う鉱石ですか⁉︎
景光:ええ。では早速ですが、この中で菓子鋏に合うものはありますか?
辺りを見回す紅葉
政秀:(景光殿は既に見付けてるのに。成る程、これで弟子にするか試そうというのですな。人生初の弟子を)
一粒の小さな鉱石を差し出す紅葉
紅葉:これです!これなら切れ過ぎずに繊細な細工が出来ます!
景光:
紅葉:これは窯で熱する時に使う木材次第でより良くなりますが、量が足りません。
景光:・・・・・宜しい、合格です♪
紅葉:え?
景光:君を試すような真似をしてすみませんでした。実はそろそろ弟子をとろうと思っていました。そこにあの山で君に出会ったというわけです♪
紅葉:そうでしたか。
景光:ですが、君の気持ちを尊重したく思います。如何でしょう?
紅葉:僕の父はもういません。叶う事ならもっと鍛治の事をもっと覚えたかったですからこちらがお願いしたいくらいです!
景光:では決まりですね♪
紅葉:はい!
景光:さ、先ずは朝食としましょう♪
紅葉:手伝います♪
朝食後・・・
紅葉:万年鋼に合う木材ですか?
景光:ええ、
紅葉:はい!
次回に続く・・・
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