第1話:メインプレイ:ミドル5

GM:次は視点を移して、探偵バディのシーンです。

 シーンプレイヤーはロジカ。登場をお願いします。


ロジカ:シーンイン! (ころころ)10点上昇、59%!

さっきは1点、今度は10点……極端だな!(笑)


GM:シーンを開始しましょう。

 猫は夜行性。だったら夜に捜索だ! という考えのもと、君は夜のF都でブン太を捜していた。

 戦闘能力のないフィリップは直接は出張らず、《ハンドリング》で小鳥を操り、ロジカに同行させています。


フィリップ(GM):「昼間がダメなら夜に捜す。発想は悪くないけど、果たしてすぐに見つかるかどうか」

ロジカ:「そりゃあ、吉報は早めにもたらしたいが、そう急ぐ必要もないだろう。フィリップ、保健所には探りを入れたな?」

 と、自分で発電したライトで夜道を照らしながら歩く。

フィリップ(GM):「ああ。聞くところによると現在、野良猫は一匹も保護していないそうだよ」

ロジカ:「では処分される心配はないな。着実に捜査を進めればいい」

フィリップ(GM):「さて……なにせ君のことだ。どんな厄介事が待っているかもわからないよ?」

ロジカ:「大丈夫大丈夫! タイタニックに乗った気でいろ!

 しかし……一匹も、か。昼間も猫の子一匹、見かけなかったな」


 ロジカの脳裏に、何かが引っかかる。しかしそれが何らかの答えに結びつくより早く、近くの路地裏から声が響いた。


???(GM):「にゃおーん」

フィリップ(GM):「! ロジカ、聞こえたかい?」

ロジカ:「ああ、聞こえたな。

 おーい、ブン太―。いるなら出てきてほしいにゃおーん」

 と、語りかけながら路地裏へ。


ロボ子:にゃおーんってロジカ可愛いな(笑)

真白:ほんわかする~。

守矢:いや、うん。でもさ……タイタニックに乗った気でってアウトなのでは……?

クラウ:沈没するじゃないですかやだー!


GM:では、ロジカたちが期待に胸を膨らませ、路地裏に突入すると同時。


???(GM):『ビースト!』


GM:路地裏には、タマゴ体型に茶色いひげとサングラスの謎の人物と、その足元に猫が一匹。三毛猫で、額に困り眉模様の毛が生えていますね。


???(GM):「……む、見られたか。だが今夜の実験にはちょうどいい」

ロジカ:「へ? ……え?」


GM:そして、その三毛猫――ブン太の身体に、USBメモリのような謎のガジェットがあてがわれ……ブン太の中へと吸い込まれていく。

 謎のガジェットと融合したブン太は、一度大きく身震いしたかと思うと――。


ブン太ビースト(GM):「フシャァァァ――!」


GM:その身体は急速に膨れ上がり、「獣の怪人」としか表現しようのない異形へと変貌していく。


守矢:ドーパントーーー!!!(鳴海亜樹子フェイス)

真白:ブン太~!

クラウ:やっぱガイ○メモリじゃないか!?

ロボ子:あぁ、ブン太が……。


ロジカ:「な、な、な……!?」

フィリップ(GM):「おっと、これは……ロジカ、僕は今、とても嫌な予感に襲われているんだが」

ロジカ:「同意見だ」

???(GM):「ではな、少女よ。運がなかったと諦めたまえ。

 ……やれ、ビースト」


GM:それだけ告げると、謎の人物は《瞬間退場》を宣言。シーンから退場していきました。

 後に残された怪人は、君たちを睨みつけ、ジリジリと距離を詰めてくる。


フィリップ(GM):「見た感じ、足も速そうだ。大人しく逃してくれるとは思えない。ロジカ、応戦しよう」

ロジカ:「……そう、か」

 ジリジリと後退するが、壁際に追い詰められ――。

「できれば傷つけたくはなかったんだがな! フィリップ、出せ!」

フィリップ(GM):「了解だ。CV33、発進!」


 直後、ロジカの眼前に、ゴミ箱や看板などを蹴散らしながら現れる鉄の塊。

 フィリップによる遠隔操縦で登場したCV33軽戦車が両者の間を遮り、ブン太ビーストが怯んだ隙に、ロジカは愛馬へと乗り込む。


ロジカ:「行くぞ、ガリバルディ号! できるだけ傷つけないように戦う! フィリップ、支援を!」

フィリップ(GM):「OK、任せたまえ」


 がちゃり、と音を立てて、黒光りする機関銃の銃口が、ブン太ビーストへと向けられる――!

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