第1話:メインプレイ:ミドル4

GM:では次のシーン。シーンプレイヤーはクラウ。ロボ子の登場も推奨。警察バディには後で登場タイミングを指示します。

 さて、UGNバディは下調べを終えて、いよいよF都にやって来ました。

 まずはイレイザーヘッドの言葉を参考に、現地の警察と協力関係を結んでいただきましょう。


クラウ:シーンイン! (ころころ)6点上昇、51%!

ロボ子:シーンイン! (ころころ)3点上昇、56%!


GM:判定項目を開示します。




◆判定「F都の警察との協力関係の構築」

 <交渉> 6、<調達> 7




クラウ:交渉と調達……だと……(両者ともに【社会】の能力値1)

ロボ子:固定値のある僕が行こう。ダメだったらクラウお願い。

GM:あ、調達技能の場合は財産Pも使用OKですので。


ロボ子:よし、いけるよクラウ。僕はやるよクラウ。見てて。

 調達技能の方で……(ころころ)達成値7! 成功した!


GM:では現地の警察として、目暮警部とその部下である二人のヒーローを紹介してもらえますね。

 というわけで、守矢と真白もシーンに登場して下さいな。


守矢:シーンイン! (ころころ)9点上昇、47%!

真白:シーンイン! (ころころ)4点上昇、64%!


GM:では、場所はF都警察署の会議室。目暮警部も交えての顔合わせですね。


目暮警部(GM):「どうもはじめまして。F都警察署の目暮です。こちらは部下のヒーローです。二人とも、自己紹介を」


 目暮警部の言葉に従い、前に歩み出る警察バディ。そのアンバランスな身長差(実に39cm差である)に少しだけ驚くUGNバディであったが、驚いていたのは警察バディも同様であった。

 真紅の装束を纏って見るからに派手好きなクラウと、一方で落ち着いた色合いの服装で臨むロボ子。

 初めてのバディ間の顔合わせは、少々の驚きと共に成されたのだった。


守矢:「守矢裕一です。“灰色の射手(ライヘンバッハ)”とも呼ばれています。お好きな方でお呼び下さい」

真白:「はじめまして、幸坂真白です。守矢さんのサイドキックをしています。ヒーローネームは“幸運制限(リミテッドブレイク)”。私のことも、好きに呼んで下さい」

クラウ:「お初にお目にかかる。余はクラウ・ネロマニクスである。“アエストゥス”とも呼ばれるな。こちらも好きに呼んでくれて構わぬ。

 守矢に真白であるな、覚えたぞ」

ロボ子:「ROBOT-5、略称はロボ子だよ。ヒーローネームは“フォートロイド”。えっと、よろしく、お願いします」

目暮警部(GM):「クラウさんにロボ子さんですな。よろしくお願いします」


 自己紹介を終えた一同は、早速情報の共有を図ることに。


ロボ子:「かくかく」

守矢:「しかじか」

目暮警部(GM):「なるほどなー」


GM:いやIQ低いな!(笑)


目暮警部(GM):「なるほど。Dr.マギウスについては、こちらでも調査を進めておきましょう。UGNの皆さんには、その間、夜間警備の戦列に加わっていただきたい。

 連続殺人犯に対抗できるほどの個人戦力となると、人手が限られていましてな」

クラウ:「うむ、問題ない。こき使ってくれ。特に守ることにおいて、ロボ子ほど秀でたヒーローも他におるまいて」

ロボ子:「ん、わかったよ。僕の製造目的には警備も含まれてるから、得意だ」

真白:「頼りにします、お二人とも」

クラウ:「ロボ子が守り、余が殲滅する。完璧なコンビネーションであるな! 戦果に期待するが良い」


 胸を張ってそう告げるクラウ。「ヒーローとヴィランは相容れないものでなければならない」という彼女の姿勢が、如実に表れている。

 しかし、その言葉に待ったをかける者がいた。


守矢:「……我々の仕事は都民の安全を守ること。あまり殲滅などという言葉はお使いなさらぬようおねがいしたいネ。

 不要な破壊は何も生まないものだヨ。そう、何もね」

クラウ:「む? しかし、悪は滅さねば平和など……まあ、よい。気をつけるとしよう。

 それよりロボ子よ。良い機会だから、余以外のヒーローとも交流するとよいぞ。余だけでは気づけぬ、教えられぬものは沢山ある。

 お主はまだまだ強くなれる。期待しているぞ」

ロボ子:「強く……? ん、わかったよ」

真白:(悪……ヴィラン。あの時、私を捕まえてくれたのが、守矢さんでよかった)

 見上げるように、ちらりと守矢さんの顔を見ておきます。


 幸坂真白は、元ヴィランである。1年ほど前、守矢によって捕縛されるまで軽犯罪を繰り返していた。仮にヴィラン時代の自分と相対したのが、クラウのようにヴィラン相手に一切の手加減を持たない存在だったとしたら――。

 そこまで考えて、真白はわずかに身体を強張らせるのだった。


守矢:「では早速、警備シフトについてだが――」


GM:では、このシーンを終了しましょう。

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