第1話:メインプレイ:ミドル2

GM:続いて、警察バディの情報収集シーンです。

 シーンプレイヤーは守矢。真白の登場も推奨します。


守矢:シーンイン! (ころころ)3点上昇、36%!

真白:シーンイン! (ころころ)10点上昇、56%!

GM:足して2で割って……(白目)

守矢:そう急くな若いの(白目)


 この時点でバディの守矢と侵食率は20点差。この事実に、人知れず裏で頭を抱えるGMなのであった。


GM:シーンを始めましょう。こちらは警察バディの場面です。事件の調査を進めてもらいます。

 まずは情報項目を1つ開示しますね。




◆情報収集「連続通り魔殺人事件について」

 <情報:ヒーロー・裏社会・警察> 6




守矢:まあまずは自分が行きましょうかね。

 《生き字引》を宣言。判定ダイスを増やしつつ、<意志>で判定します。

 (ころころ)達成値11、成功だ。




◆情報「連続通り魔殺人事件について」

・1週間ほど前から発生している連続殺人事件。

・被害者に共通点や接点はなく、動機も不明の難事件。唯一の共通点は、犯行が深夜帯に行なわれていることくらい。




守矢:「被害者ガイシャの共通項はなし。今の所わかるのは深夜の犯行時間のみか……なかなか骨が折れそうな案件だネ」

真白:「そうですね。何か手がかりを掴まないと……」


GM:では、情報が抜かれたので、新たな情報項目を開示します。




◆情報収集「被害者の状況について」

 <知識:犯罪> 6、<情報:警察> 7




真白:それじゃあ、<知識:犯罪>の方で。

 コンボ「直感捜査(ビビッドポリス)」、《巨匠の記憶》+《コンセントレイト:モルフェウス》を宣言!

 (ころころ)達成値25! 成功です~!

GM:はぇー、達成値すっごい。警察バディは情報収集に強いなぁ。




◆情報「被害者の状況について」

・被害者は全員、背中を大きく斬り裂かれ、ショックと出血多量で絶命している。

・外傷は、背中を斬り裂いた痕が平行に4本、獣の爪痕のように残っている。

・犯人はキュマイラシンドロームの発症者ではないか、という予想が立てられる。




真白:ノイズキャンセラーのヘッドホンをつけて、直感を働かせます!

「……守矢さん、キュマイラシンドロームを持つ人物を中心に捜査しませんか」

守矢:「何かわかったのかネ?」

真白:「被害者ガイシャの背中に残った傷跡は、平行に4本でした。なので、4つの傷を同時につけられる凶器である可能性が高いです。

 だとすると、物を変形させられるモルフェウスや、自身を改造できるブラックドッグ、爪を持つキュマイラなどが候補に上がりますが――」


 ここで一度息を吸い、真白は推理を続ける。その目には、確信の光が宿っていた。


真白:「被害者ガイシャの傷の深さから、力が強いシンドローム――キュマイラの可能性が高いと、私は考えます」


 この推理に、参加者一同は非常に驚かされた。

 GMから提示したキュマイラシンドロームの判断材料は、平行に付けられた4本の傷跡のみ。しかし、真白はそこから傷の深さ=力の強さというシンドロームの特性を絡めた推理を展開して見せたのである。


ロジカ:初ダブクロとは思えない冷静な推理だ。

クラウ:逸材がここにも……。

GM:これは名刑事ですわ。

ロボ子:あなた凄いよ。

真白:ありがとうございます~。


守矢:「なるほど。キミの洞察力には感心するヨ。

 夜にのみ行動するという点も、キュマイラのように異形に変貌するというなら合点がいく。

 (もしくは、夜行性の獣……ということも考えられなくはない、か)

 ともあれ、でかした。早速、取り掛かろうじゃないか。やはり真白くんは頼りになる」

真白:「ありがとうございます。手早く解決して、久しぶりに美味しい食事を取りましょう、守矢さん」

守矢:「ふふ、ではこちらも急がねばならないネ」


 徐々に明らかになっていく犯人像。果たして警察バディは、F都に平和を取り戻すことができるのか……!?

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