第30話 ニッチな分野だと市場は限られていても潰しがきくかも

私の場合、本の売れ行きと出版社からの声のかかり具合のバランスが他の作家の方とはだいぶ違っているような気がします。本の売れ行きはそんなによくないのに、出版社から継続的に声をかけていただけるんですね。私だけでなく、特殊な分野をテーマにしている方はだいたいそんな気がします。


私のテーマはサイバーセキュリティですが、自動車や航空関係やニッチな分野はどかんと売れるわけではないので書き手は少ない。その分野で書いてもらおうとなると頼める相手は限られるので、特定の書き手のところに話が来ることが多くなる。


そういう分野はもっと他にもありそうですが、どれがそうなのかと言われるとぱっと思いつきません。小説にも新書や解説書にもなりやすいテーマがよさそうな気はします。実際、私も新書や解説書をいくつも出版しています。そして新書や解説書を書くと、そのテーマの講演の依頼も来るので副業として悪くないです。


テーマは技術的なものでも、歴史でも、スポーツでもなんでもいいと思います。小説にも新書や解説書にもなりそうなものであれば可能性あると思います。他の書き手がほとんどいないことは市場が限られている可能性もありますが、うまくはまればそのテーマで頼むならこの人! というポジションになれる可能性もあります。


最近はノンフィクションの書き物や講演が増えていて、ふとそんなことを考えました。

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