第11話 物書きの仕事リアル 日本に来た時にすること

私はバンクーバーに住んでいるのですが、年に2回日本に来ます。日本にいる間のお仕事について書いておこうと思います。

 1.すでに進行中、企画中の本についての打合せ

 2.次の仕事の種まき

 3.小説以外のお仕事

 4.知人との交流


1.すでに進行中、企画中の本についての打合せ

 なんだかんだで10回以上打合せしました。

 そのうち2つは、年内刊行だった本が来年になってしまったのでスケジュールも含めた打合せでした。念のため申し上げておきますと、私の原稿が遅れたせいではなくその他の要因です。そのため、来年3月までに3タイトル刊行することになりそうです。

 作家仲間との呑み会で話していて驚いたのですが、編集者と飲食をともにする人は多いんですね。そして円滑に仕事するためには必要と考えている。私はほとんど編集者と飲食をともにすることもなく、場合によってはネットのやりとりだけでゲラまで進むこともあります。これまで2回、編集者とトラブルが起きたことはありますが、そのどちらも飲食をしつこく誘う編集者でした。なので他の作家の方とは真逆の印象を持っています。「作家と飲食をともにしたがる編集者は要注意」。でも多くの作家はそうは考えていないようなので、私が特殊なのかもしれません。

 編集者も作家も人それぞれなので、たくさんの人と会わないと自分の立場がよくわかりませんね。


2.次の仕事の種まき

 小説のネタになりそうな人と会うのがメインです。取材を行うこともありますが、今回は取材はしませんでした。

 映像関係の方とお話をしたり、カクヨムで自主企画やったりしました。


3.小説以外のお仕事

物書きの仕事といっても専業作家の場合は、小説だけ書いている人はそんなに多くないんじゃないでしょうか。他の仕事としては下記のようなものがあります。

 ・フリーライター

 ・ソシャゲなどゲームのお仕事

 ・アニメやマンガの原作

 ・講演やイベント

 ・先生(専門学校の講師、大学の講師。教授になると兼業になっちゃいます)

私の場合は、解説書などを書いていて、なぜか「日本でこの分野をやっているのは一田さんだけ」という状況になっているので記事の寄稿や講演などのお仕事をいただくことがよくあります。「この分野」というのがマイナーすぎて、たくさん本が売れないという問題があるんですけどね。

このへんのお話の数字に関しては下記をご覧ください。

 第7話 小説家の収入源 講演会は原稿料よりお金になることが多いけど……

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054892769964

今回、日本にいる間に講演会(神奈川大学アジア研究センター、ファクトチェック・イニシアチブ)を3回、日本に来てから依頼をいただいたレビュー記事を1本書きました。講演についてツイートしています。

https://twitter.com/K_Ichida/status/1194771557538623488

https://twitter.com/K_Ichida/status/1202768541520261125


4.知人との交流

 日本にくるたびに知人を集めた会をしたり、他の人の会に参加したりします。今回は、両国のシアターホテルを貸し切りにして「失恋文庫」(同人誌)を刊行した羽海野さんの話を聞いたりしました。参加者は25人くらいだったかな。

シアターホテルZzz https://theaterzzz.com

この会はツイッターで告知していて、誰でも参加できます。


だいたい1カ月くらい滞在してバンクーバーに帰ります。


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