第7話 小説家の収入源 講演会は原稿料よりお金になることが多いけど……

第7話 小説家の収入源 講演会は原稿料よりお金になることが多いけど……

小説家の収入源っていろいろあります。

 ・連載や寄稿による原稿料

 ・書籍刊行による印税収入

この2つがメインで多くの人がイメージするのもこれだと思うんですが、それ以外にもたくさんあります。

 ・映像化など

 ・マンガ化

 ・専門学校や大学の講師

 ・講演会

 ・ゲームのシナリオ

 ・チャットノベル

 ・グッズ化

最近では定期収入になる講師をやる人も多いみたいですね。

私も今回の訪日で講演会を3回やりました。私の場合は、サイバーセキュリティ関係の解説書を書いているので、そういうお話が来やすいのかもしれません。

講演会は依頼主や内容によって異なりますが、おそらく最低でも1万円(このへんだとお車代とかいうレベル)で数十万円まではざらにあります。著名人になれば100万円超えもあるみたい。なので1回当たりの収入を比べると連載(掲載1回分)、寄稿1本、チャットノベル1本の収入を上回ることは少なくないというか多そう。連載、寄稿、チャットノベルの原稿料って、紙の媒体だと400字詰で2千円から5千円くらいで4千円くらいが多いのかな。ネット媒体だと一気に下がります。文字数も2千文字以上5千文字以下みたいなゆるい設定で、その範囲で5千円から3万円。これだと1時間くらい話して1万円から数十万円になる講演にはかなわない。

1回で100枚寄稿して4千円の原稿料だと40万円になるんで、そのへんだとタメですが、100枚は結構多い方だと思います。

特に連載は特別な場合をのぞくと、多忙な作家から本にするための原稿を徴収することが目的だったりするので、毎回100枚書いてもらえるなら書き下ろしで長編いけるじゃん。

まあ、講演はいつでもできるだけでもなくて、蓄積にもなりにくい(後で本にまとめるというより、本にまとめた内容をしゃべる)。対して原稿を書く仕事は連載したり、シリーズ化したりできるし、蓄積して本にするとかできます。

というわけで講演会は収入の一手段なんですが、どちらかというとそこまでの成果物をもとに上乗せで収入を得るもので、最初にやるものではないって感じです。

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