第57話 営業方法あるいは よく言えば通好みで、編集者の感覚を狂わすことがある?

この頃から、「どうも自分の小説は通好みらしい」ということに気づきました。

ベテラン編集者の方(全部ではない)ほど、私の小説を気に入るのだけど、そのよさを引き出そうとして、実は小説に引きずられてしまう。なんて言い方をすると失礼ですが、そういう感じのことが何度もありました。


たとえば、ある賞で「プロローグをつけた方がいいかもしれません」と指摘されて書きました。するとその編集者の方は大絶賛してくれました。ダメなところははっきりダメという人なので、本当に評価してくれたのだと思います。


しかし、編集部で選考を行った際、「素晴らしいプロローグですよね?」とその方が言ったところ、他の全員から「プロローグが一番ダメ」と言われてかなりショックを受けたそうです。繰り返しますが、その人はベテランでその人の考えがそこまで他の編集部員と食い違うことはめったにないわけです。


同業者に「一田さんはどうやって営業してるんですか?」と訊かれることがありますが、ほとんどは向こうからの問合せです。お付き合いのある出版社別に見てみると下記のようになります。みんなこんな感じかと思っていたら、そうではなくて私は先方からの問合せが多いようです。しかもベテラン編集者の方が多いのです。


原書房 受賞した賞の関係

講談社 受賞した賞の関係


集英社 先方から問い合わせ

技術評論社 オフ会にいらっしゃった

早川書房 先方から問い合わせ

祥伝社 先方から問い合わせ

ファクタ 先方から問い合わせ

扶桑社 先方から問い合わせ


角川書店 知り合いの紹介

星海社 知り合いの紹介


他に私からアプローチしてものにならなかった出版社は結構ありますので、誰でも私の小説を高く評価してくれるわけではないようです。ベテランの一部の編集者の方が評価してくださるみたいです。

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